出版社内容情報
デジタル時代にこそ歩きたい、街の記憶を巡る旅。
近年、「散歩」のあり方が変わっています。健康のためのウォーキングに留まらず、知識や歴史を学びながら街を巡る、知的な散歩がブームです。昭和のレトロな建物を目的とする街歩きは、シニア層だけでなく、若者や女性たちの間にも広がりを見せています。
なぜ、私たちは今、昭和を振り返るのでしょうか? それは、昭和という約60年間に、戦前・戦後、高度経済成長、そしてバブルと崩壊といった、激動の歴史が凝縮されているからです。色彩のない暗い時代から、エネルギー溢れるカラフルな時代まで、昭和の建物はそのすべてを記録しています。
本書では庶民の知恵が詰まった木造家屋にモルタルや安価な銅板を葺き、建物の正面を「看板」のように見立てた、庶民的ながらも独創的なデザインの建築物や、一方で歴史主義から装飾を排したモダニズム建築へ潮流が変わった後の、ポストモダンな建築物まで、エリア別に散歩しながら鑑賞できるように紹介しています。
本書は、それらの「昭和の建物」を主役に、東京の街がどのように生まれ、変化してきたかを解き明かす、まったく新しい街歩きガイドです。
【コンテンツ】
第一章
【銀座/日本橋エリア……伝統に根ざした優雅な贅沢を楽しむ街】
【銀座】◎泰明小学校など【日本橋】 ◎明治屋京橋ビル など【築地・月島】◎築地本願寺 など
第二章
【上野/浅草エリア……観光隣地に佇む昭和レトロモダン】
【上野】◎上野駅舎 など 【浅草】◎東武鉄道浅草駅舎 など
第三章
【谷根千エリア……装い新たなリノベの温もり】
【言問通りから三崎坂へ】◎根津スタジオ など【芸術通りから朝倉彫塑館通りへ】◎散ポタカフェのんびりや など【夕やけだんだんから千駄木駅へ】◎夕やけだんだん など
第四章
【池袋エリア……ディープなカルチャーとお屋敷街】
【池袋・要町】◎サンシャイン60 など【目白】◎学習院大学霞会館記念学習院ミュージアム など【雑司が谷・護国寺】◎東京カテドラル聖マリア大聖堂カトリック関口教会 など
第五章
【新宿エリア……ビジネスとカルチャーの発信地】
【新宿】◎新宿センタービル など【高田馬場】◎BIGBOX高田馬場 など【早稲田】◎早稲田大学大隈記念講堂 など
第六章
【渋谷エリア……若き〝動〟と大人の〝静〟が隣り合う
【松濤・渋谷】◎渋谷区立松濤美術館 など【原宿・表参道】◎国立代々木競技場 など【外苑前・青山】◎伊藤忠商事東京本社ビル など
第七章
【港エリア……坂と隣り合う無国籍建築たち】
【六本木・麻布】◎駐日ロシア連邦大使館 など【芝・三田】◎慶應義塾大学第1校舎 など【広尾】◎麻布南部坂教会 など
コラム
◎日証館と渋沢栄一
◎東上野にある小さな昭和建築 など
【目次】
内容説明
今、昭和100年、日本が一変した60数年間の建物たちをたどる東京小旅行。
目次
第一章 銀座/日本橋【エリア】伝統に根ざした優雅な贅沢を楽しむ街
第二章 上野/浅草【エリア】観光隣地に佇む昭和レトロモダン
第三章 谷根千【エリア】装い新たなリノベの温もり
第四章 池袋【エリア】ディープなカルチャーとお屋敷街
第五章 新宿【エリア】ビジネスとカルチャーの発信地
第六章 渋谷【エリア】若き“動”と大人の“静”が隣り合う
第七章 港【エリア】坂と隣り合う無国籍建築たち
著者等紹介
小林一郎[コバヤシイチロウ]
昭和27年、東京・柴又生まれ。大学の社会人講座、在京在阪、国際放送まで含めたTV、ラジオでも近代建築を紹介、解説するなど、「まち歩き」の視点からのまち並み、建築観察が高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



