内容説明
料理茶屋や小間物を扱う店などが並ぶ繁華な駒形町に住む清次郎は、羽振りの良い材木商の次男として生まれたが、放蕩三昧の末、家を出てぐうたら暮らし。今は子供の頃から絵の手ほどきをしてくれた町絵師のおかげで、何とか生計を立てている。しかし清次郎には人の似顔絵や似姿を生々しく描く才能があった。春泉堂という本屋の番頭を通して淫靡で男心をそそる絵の依頼が舞い込むようになった。清次郎は、様々な女たちの淫らで妖艶な姿態を写し取っていく。
著者等紹介
開田あや[カイダアヤ]
千葉出身、販売員、ライターを経て官能作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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