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内容説明
その日、アパレルメーカーの営業をしている小坂雅季は高校の同窓会に来たことを後悔していた。まるでお見合いパーティーのような会場で色めいた視線を向けられるのにうんざりしたのだ。ところが、たいして親しくなかったはずの同級生・岡田航に声をかけられ思いがけず楽しい時間を過ごす。どこか掴みどころのない岡田との時間は心地好く、互いの趣味が映画だとわかってからは度々会うようになった。岡田に会えるのが嬉しい。いつの間にか雅季の中で岡田の存在は増していき、友情だと思っていた感情は変化していって―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
36
初読。2015年136冊め。淡々としたストーリーで、ドラマチックさはない。心理描写は丁寧なので、もう少し物語性をアップしたら伸びるかなと思ったデビュー作。2015/02/12
ハンナ
15
デビュー作らしい。それにしては、ずいぶんと書きなれてて、描写が上手かった。けれども、それが逆に仇となっているのか、遅々として話が進まず…。あまりにも人物を掘り下げた結果、語り手の受けが性格崩壊してしまったのかとも読める…。「さっぱりしている」と言い切っても、「おせーよ!」と突っ込んであげたいほど。二股かけて、最後の最後まではっきりしないとか…ちょっと残念でした。イラストも、表紙はデザインの良さに助けられたか、中身のモノクロはちょっと雑な印象。特に目が寄ってるものばかりだと思うのだけれど?2015/01/15
きょん
15
大変日常系というか、山谷と言うより、起伏の緩い丘と沢って感じの淡々としたお話の進行でありました。地味話は好きなんですが、受が攻より、会社の人やマスターと居る時間も会話も長くて、恋愛にフォーカスされなさ過ぎてたかなあ。中盤にDVD観ながらのキスまでしといて、なぜその後お互いじりじり遠ざかるのか!?とじれったく感じてしまいました。文章は読みやすいし、魅力的な上司も出てくるし、その辺りのお話あったら読みたいな。2014/08/27
華緯
12
なんだかどうにもダラダラと読ませられた感が強くて、面白いと思えなかった。……読ませる力はあると思うんだけどね…。…第一、こんな流されてばかりの受けの、どこが『はっきりした性格』なんだか……。新人さんなら、勢いのある、いっそ力技みたいな話でもいいのに(…岡田へのカムアウトは力技かな)、山も谷もあまり感じないし、せめて最後のエチくらい、もっとページ取ればいいのに、あまりにも淡泊で楽しませてもくれない。……新人さんの本を手に取る楽しみを全て抑えられては…。次作は、粗筋に踊らされない限り買わないと思う。2014/08/07
*ちえ*
9
ザ・メンズラブ!って感じ(笑)仕事内容的なお話も結構はさんでいるぶん、ふーん..ってとこもありましたが淡々とした中進んでいく過程としてありでよいかな。まぁ内容自体はほんと淡々..でもそこがイイ!!2014/08/31