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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
44
人類は進化の過程で発情期を捨て、代わりにオーガズムを得た。オーガズムのお陰で麻薬の如く男女互に魅かれ合う。互いを求めるシステムの成立により滅亡することなく繁栄している。しかしこのシステム、女性がオーガズムを感じても受精出来ないが男性がオーガズムに達した場合、射精が起こり受精できる。男性のオーガズムが子孫繁栄のKEYとなっている。よって男性は子孫繁栄に関係なく快楽を求める。それを処理する生態系文化の一つとしてお手軽なAV業が発展してきた。この本AVを生業した女性の体験談。何故生業となったのか?3つケースあり2021/10/03
サキ
7
自分から望んでAV女優になる人がいるって知って驚いた。家庭環境とかその道に進むだけの理由はあったけど…、個人的に50代でデビューしたお蕎麦屋さんが、あと2年で死ぬから…って言ってたのが衝撃。お金があっても時間があってもダメなんだ、って。自分の常識だけで生きていてはいけないなと思った。共感はできなくても、受け止めることはできるかな…2019/05/11
yiyiyi
6
とにかく重い。登場する女優?は明るい方も多い気がするが、何故か闇を感じてしまう。そして、著者はよくここまで書き切ったなと。それぐらいグレーな業界に踏み込んでいる。3年以上前の本なので、今現在19人がどうなっているかは分からないが、明るく元気に暮らしていてくれたら…。2021/12/15
Ke
5
改めて怖い世界だと感じました。2023/10/19
erie
5
評者には個々のインタビュイーの心情、背景の事情は語りから想像はできる(あたっているのかはわからないが)のだが、筆者は「そう言って彼女は泣き出したが理由がわからない」などと、わりと心的距離をおいた場所から書いている。なんだか不思議な一方で、ライターとしての書き方は、過剰に心情を想像するよりこのほうが的確なのかなと思ったりもした。タイトル通り内容には死と性と暴力が溢れているので心構えは必要。ちょっと危険そうな取材内容も収録されている。「断片的なものの社会学」よりは通俗的で色がついているという感じ。2018/10/22