内容説明
映画に登場する、人生も半ばを過ぎた女たち。その誰もが私たちと同様に喪失や孤独、捨て去れない愛憎にとらわれている―。
目次
埋葬する女/『ルイーサ』―普遍的な顔、普遍的なファッション レオノール・マンソ
裸になる女/『カレンダー・ガールズ』―ターコイズ・ブルーの主張 ヘレン・ミレン
踏み台にされる女/『イヴの総て』―眼差しと機関銃 ベティ・デイヴィス
「異物」と向き合う女/『少年は残酷な弓を射る』―遠い星から来た女 ティルダ・スウィントン
恋する女/『旅情』―骨の魅力 キャサリン・ヘプバーン
優しい女/『長屋紳士録』―筒袖の愛嬌 飯田蝶子
闘う女/『女はみんな生きている』―ペコちゃん顔の誠実さ カトリーヌ・フロ
寡黙な女/『浮き雲』―不調和から始まる美 カティ・オウティネン
「承認」を捨てる女/『めぐりあう時間たち』―子どもたちは見ている ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ
正しい女/『疑惑』―ピュアホワイトの殺気 岩下志麻
病む女/『ピアニスト』―「逸脱者」の横顔 イザベル・ユペール
わがままな女/『クロワッサンで朝食を』―パリを着てきた女優 ジャンヌ・モロー
著者等紹介
大野左紀子[オオノサキコ]
文筆家。1959年、名古屋市生まれ。1982年、東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。83年から2002年まで発表活動を行う。2003年美術家を廃業し文筆活動へ。現在、名古屋芸術大学、京都造形芸術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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