内容説明
癌で亡くなった女優の川島なお美さんを、1年以上にわたって治療していた著者が、彼女の病気の経緯をはじめ、彼女の受けていた民間療法や食事療法、近藤誠氏への反論、そして著者自身の基本姿勢などについて、赤裸々につづった問題提起作。
目次
川島なお美さんへの癌治療で痛感したこと(川島なお美さんの初診(平成25年12月28日)から最後の横内醫院来院(平成27年1月7日)まで
川島なお美さんからみた横内正典
近藤誠先生からみた川島なお美さん
近藤誠先生が見放した癌患者を治療)
私の癌退治の基本姿勢(最も必要なのは心のつらさを癒すこと;抗癌剤のやめどき)
著者等紹介
横内正典[ヨコウチマサノリ]
1944年旅順市(中国)生まれ。1971年、弘前大学医学部卒業。函館市立病院、弘前大学医学部第二外科などに勤務。1982~1993年、青森県三戸郡田子町・町立田子病院院長。現在は横内醫院院長。専門は消化器系癌。日本癌学会会員、日本再生医療学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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平成27年(2015)に肝内胆管癌のため亡くなった女優(川島なお美)の診察・来院の様子と、筆者の独自の癌に対する見解を述べる一冊。当時、著者が感じた癌治療に対する様々な患者側・医療関係者側の偏見・間違った情報などに対する憤りや無念さが伝わる。私は難病患者だが、似たような暴力的な言動を医療者側、患者側、その関係者の中に見聞きしている。2021年に読んでも、あまり状況は変わっていないように思えた。癌治療に携わる医者の心境がよくわかり、自分が通院するときは医療関係者に優しくしようと思った。義憤や男気を感じる。2021/01/08