内容説明
あたし、樺山由佳は、2度目の殺戮ゲームの席に着いていた。参加者は13名。全員、2年4組のクラスメイトだ。前回は村人側として人狼を駆逐し、勝利を収めたけど、今回は逆に村人たちをあざむき、ひとりずつ殺していかなくちゃならない。普通の女子高生なら絶望するのかもしれないけど…あたしはむしろ興奮し、驚喜していた。なにせ、ずっと待ち望んでいた「非日常」を存分に楽しめるのだから!複数の「自称予言者」が現れ、追いつめられた人狼が道連れを欲し、共有者がほかの村人たちを扇動する。場が混迷を深める中、あたしはひとりほくそ笑み、さらなる血の味を求める…!
著者等紹介
川上亮[カワカミリョウ]
『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞(秋口ぎぐる名義)。『ラヴ☆アタック!』で第1回角川エンタテインメントNEXT賞を受賞。株式会社コザイク代表。執筆活動のほか、アナログゲームの制作なども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
183
人狼小説だったら、村人側で迫る恐怖に慄いた方が切迫感が有ったかもですね。どっちでも一緒?主役目線が最後の方まで残るの必至なので。視線が色々変わった方が、誰が残るのか、手に汗握れるのかも。それに、ゲームの人狼と違って、勝利条件を満たすだけで無くて、且つ生き残らなければならないと言うのが、ゲーム性(?)を欠いているような。役職の人が出難いもんね。謎行動で紛れを起こさざるを得なかったのかなと。初めから予想出来る事ですが、ゲームだったら気に留めなくて良い事何が、小説ではの後味の悪さが残る事になりますね。2022/01/30
美雀(みすず)
27
「前作を読んでなくても面白く読めます」と解説にあったけど、途中まで読んだ時点でやっぱり前作を先に読んだ方がより分かりやすいかなと思いました。こちらは人狼側なので、村人の心理を先ず知っておいた方が良いと。2015/01/25
Walhalla
21
人狼ゲーム BEAST SIDE。「今度は殺る側」。1作目から続けて読みました。役職も増えていて、前作よりおもしろかったです。 ただ、途中でとんでもない誤植がありましたね。もしかして、人狼よろしく読者を混乱させるためにワザと・・・!?。と思うぐらいの大誤植でした。2016/11/24
みや
20
シリーズ第2弾。今回も面白くて一気に読み終えてしまった。予言者、用心棒、共有者が追加され、参加者は13人で映画より3人多い。特徴は何といっても主人公が人狼だということ。口で言うことと心で思っていることが違うため、一人ツッコミのような状況が何度もあってニヤニヤした。基本ストーリーは映画と同じだが、色々と設定が付加されているのと人狼の内面がしっかり描かれることで新たな面白さが追加されいていた。主人公が謎のラップを歌わないので好感度も映画より高い。作者がキャット&チョコレートの発案者だということが一番の驚き。 2020/06/21
Yu。
18
村人役で生き残った前回(当シリーズとは無関係)の勝者であるその三人の後半戦(2回勝ち残らないと出られない)での役割は“人狼”‥そう 今回は主人公であり人狼という狩る側の視点で愉しむ“ビースト サイド”編。。おもしろい‥ 見方が変わっても一作目と同じく、集められるべくして集められた者達による愛憎渦巻く人間模様がこの死を賭けたゲームの魅力を大いに引き出させてくれる。‥にしても由佳はまさに人狼だね(๑¯ω¯๑)2018/03/29
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