著者等紹介
メビウス[メビウス] [Moebius]
1938年、フランス生まれ。本名ジャン・ジロー。Gir(ジル)名義で『ピロット』誌に掲載されたジャン=ミシェル・シャルリエ原作『ブルーベリー』(3エピソードをまとめた『ブルーベリー「黄金の銃弾と亡霊」』がエンターブレインから邦訳)で人気を博し、1970年代半ばからはメビウス名義で独特なSF作品を発表し始める。その後はBDにだけに留まらず、アニメーションや映画などでも活躍。一部の日本のマンガ家に多大な影響を与えたことでも有名。2012年3月10日死去
ホドロフスキー,アレハンドロ[ホドロフスキー,アレハンドロ] [Jodorowsky,Alexandro]
1929年、チリ生まれ。『エル・トポ』等の映画監督として知られる他、BD原作者、タロットカード研究者など様々な顔を持つ
原正人[ハラマサト]
1974年生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。BDの専門誌『EUROMANGA』(飛鳥新社)で翻訳および執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Vakira
22
映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーは1929年2月17日生まれ。満88歳。米寿だ。という事で個人的にホドロフスキー祭りを開催。まずはこれ「猫の目」。BD:バンドデシネ(バンドデシネとはフランスのカラー漫画の事で9番目の芸術と言われている)のメビウスとの最初のコラボ作品。リドリー・スコット、宮崎駿の賞賛コメント入り。それだけで気分はハイに。絵本である。メビウスの絵は大友克洋のタッチの様。その筈、大友克洋がメビウスのタッチを真似たことが後になって判った。 2017/02/20
∃.狂茶党
9
無料配布用の冊子に書き下ろされた作品で、初の共作とされるもの。 ほとんどセリフがなく、一枚に一コマのスタイルは、絵本であるよりも、引き伸ばされた映画のようにカットバックされる。 カバーの浮き彫りな印刷が圧倒的で、全編この絵で印刷して欲しかった気もする。 二色刷のような印刷ですが、オールカラーになるのかな。 物語的には、5ページ分であるが、引き伸ばされたことで、悪夢的な時間が生じてるように思う。 目眩の如き、世界の揺れを、メビウスのカメラが捉える。2023/02/18
あゆむみ
2
まえがきで言うほど斬新でもないじゃないと思って読み終えたものの、1ページごとの場面がまぶたに残っているこの不思議。2014/11/09
龍國竣/リュウゴク
2
ホドロフスキーとの初めての共作。スクリーン・トーンの実験を行っていると訳者あとがきにある。最低限のものが描かれることによる迫真性、語られる台詞の少なさに起因する絵の強調。最初に現れる猫の造形からしてメビウスそのものだが、絵の強さでここまで語るとは。2013/07/31
fap
1
ストーリーとキャラクターと仕掛けが好みに合わなかった。 絵が良いことはわかった。 2023/11/13
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- 和書
- 人喰い猫 角川文庫