タソガレ文庫
奇病探偵―眠れない夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812495568
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

気弱な青年の森田彼岸が潜り込んだJCDC―日本疾病管理予防研究所は、感染症については国内NO.1の研究所。だが所長の伊丹桜をはじめ、田崎美女らトップの研究者は、美人だがエキセントリックな言動で彼岸を圧倒する。しかも彼女たちは、さまざまな社会悪の原因となる特殊な“奇病”を追い、排除する奇病探偵でもあった!蔓延する自殺衝動、とある地域で急増するゴミ屋敷、とつぜん凶暴化する人々…。次々に研究所に持ち込まれる難事件を、田崎たちは周囲や彼岸に多大な被害を及ぼす、過激な手法で解決してゆく。だがその活躍を目にするうち、彼岸には疑問が生じる。どうして彼女たちはここまで手際よく対処できるのか。なぜ自分のような素人がこの研究所に受け入れられたのか―?やがて彼の危惧は最悪の形で具現化して…!?鬼才が描く傑作バイオニックサスペンスホラー!

著者等紹介

牧野修[マキノオサム]
大阪市生まれ。2002年『傀儡后』で第23回日本SF大賞受賞。2009年逝去した栗本薫の“グインサーガ”を書き継ぐプロジェクトに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

15
思いの外読み易い。想像を上回るようなグロさの病気もなかったし。物足りなさよりは、ギリギリ飽和直前のおぞましさは、まさに職人芸だと思う。できればもう少し長く濃く読みたかったかな。それと小栗と火村の行方、知りたかったような知らなくて良かったような。2015/08/11

ヒロくま

15
こんなハチャメチャメンバーが、バイオハザード扱って良いのかいな!と思いながら楽しく読んだ。表紙絵から重たいイメージを受けてしまったけど、ぜんぜんライトなホラー。でも虚構と現実、入り混じった疾患の数々には怖さを感じました。2015/01/23

miroku

13
強くてエキセントリックな女たちと、グロテスクな設定と。牧野さんらしい作品。2014/02/24

大福

12
牧野作品って、理解不能な事象や人物を多数登場させ、訳の分からないストーリー展開をし、無数の伏線を張り巡らせて読者を置いてけぼりにしながら、終盤で伏線を一気に回収、読者は「そういうことかあ〜!」とスッキリするというタイプのものが多い気がする。飴と鞭を上手く使い分けるヤクザの手口と同じというか。今作にそういった方向性を求めると肩透かしを食う。ラノベ的で、サクサク読める。こんな作風もあるのかと驚くが、求めてたのとは少し違った。異常なキャラが多数出てくるが、通常の先生の作品のキャラと比べると正常に思える。2017/03/14

ぶくし

8
表紙やタイトルからは想像もできないような疾走感。悪く言えば置いてけぼりなのだが、主人公と一緒にその置いてけぼりを味わうための本かもしれない。登場する奇病の各種は残念ながら実在しないが、読んでる内はその説得力ある説明のためにもしかしてと思ってしまい、ネットで検索してしまう程だった。2019/08/04

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