内容説明
下宿人募集―ただし、子どもとネコと龍の好きな方。そんな奇妙なはり紙を見て、デービットが行った先は、まさに“龍だらけ”だった。家じゅうに女主人リズの作った陶器の龍が置かれ、2階には“龍のほら穴”と名づけられた謎の部屋があった。リズはそこで龍を作っているというが、奇妙なことにその部屋には窯がない。いったいどうやって粘土を焼いているのか…。ひっこし祝いに、リズはデービットに「特別な龍」を作ってくれた。それは片手にノートを持って、鉛筆をかじっているユニークな龍だった…。
著者等紹介
ダレーシー,クリス[ダレーシー,クリス] [d’Lacey,Chris]
妻とともに、英国レスター市に暮らす。児童書を中心に著作多数
三辺律子[サンベリツコ]
英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムッネニーク
130
18冊目『龍のすむ家 The Fire Within』(クリス・ダレーシー 著、三辺律子 訳、2013年3月、竹書房) 2003年に刊行された単行本の文庫版。英国の児童向けファンタジー小説。 「龍のすむ家」というタイトルはインパクトが強く心を惹かれるが、実際はかなり地味な物語が続く。シリーズの第1作なので仕方ないのかも知れないが、特別な出来事は起こらず作中の謎も解けない。 言葉を選ばずに言えばかなり退屈な作品。その退屈さが心地よいといえばそうなのだが…。 「図書館の公園は、コンカーと同じように平和でした」2023/03/24
Willie the Wildcat
75
違和感を覚えながらも、リスたちの”騒動”を通して、自らの秘めたる才能を少しずつ開花させる主人公。ガズークスは自らの分身であり、道標。グウィネヴィア/グウィラナ/ガウェインが、主人公の心を開かせ、ガズークスと心を結ぶ。「炎の涙」が愛の誓いであり、旅立ち!龍疱瘡も転機と解釈。なお、少々”前のめり”なルーシーの言動も侮れない。主人公が時にドキッとし、時にイラっとする件には苦笑い。因みに主人公は、ボニントンへの”借り”を返すことができたのかな。第二章以降の冒険と成長や如何に!2020/06/04
katsubek
45
久々に、いいファンタジーに出会えたと思います。想像するということの素晴らしさ、大切さを感じさせてくれるお話です。「旅立ち」はとても素晴らしい!2015/07/21
ハイランド
37
本格的ファンタジーかと思ったら、大学生が新しい下宿で出会うお母さんと元気な娘さんと一緒に、リスを救うお話でしたとさ。正直この一冊だけでは世界観がわからない。2巻目から内容がガラリと変わるらしいので、次巻以降に期待しよう。全世界で200万部という帯に惹かれて読み始めたが、シリーズ累計なんでしょうね。それにしてもきわもの狙いの印象がある竹書房が、こういうまじめな児童文学を出していたとは。正直“意外”でした。2014/05/13
カムイ
33
ファンタジー色の少なめのファンタジーです、骨休めには最適、シリーズなのでキャラクター説明が主だ題名通り龍が出るが陶器で出来た龍である名はガスクース鉛筆とノートを持ったヘンテコな龍です、物語は下宿先を探していたデービッド風変わりな張り紙に引き釣られ下宿人になる、下宿先には至る所に龍、龍、龍そして龍のほら穴と名付けられた部屋で女主人が龍を作っている、日常をファンタジー仕立てにしてあるのはゴリゴリのファンタジーよりは入り易かった、第1巻はリスが主役的な設定で龍が主役じゃないのはちょっと物足りないがたまには★3点2019/06/21