内容説明
公爵令嬢ソフィは、雪の日に赤ん坊を抱え、途方にくれていた。メイドが故郷へ帰るのを宿まで見送ったところ、赤ん坊を置いたまま姿を消してしまったのだ。おむつさえ替えたことがないのに、泣き続ける赤ん坊をどうすればいいのか…。そんな時、偶然にも子供の扱いに慣れたヴィムという男性が現れ、赤ん坊をあやしてくれた。旅の途中だという彼を、お礼をかねて屋敷へと招いたソフィだったが、吹雪のために閉じ込められてしまう。ともに赤ん坊の世話をするうち、ふたりは相手を想うようになる。じつは男爵であるヴィムはソフィを使用人だと思い、公爵令嬢であるソフィはヴィムをただの旅人だと勘違いしたまま…。ふたりが、真実を知る時は来るのか?雪降る夜のロマンティックなヒストリカル。
著者等紹介
バローズ,グレース[バローズ,グレース][Burrowes,Grace]
ペンシルヴァニア州で育つ。子育てのかたわら大学に通い、弁護士の資格を取得。ひとり娘が社会人になったあと、ロマンス作家としてデビューを果たす。メリーランド州に住み、弁護士として働きながら執筆活動をしている
芦原夕貴[アシハラユキ]
翻訳家。東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
26
クリスマス間近の雪深い日、メイドの赤ちゃんを預かったまま置き去りにされた公爵令嬢のソフィ。泣き止まない赤ちゃんを胸に困り果てたところ、居合わせた男爵ヴィムに助けられる。雪で足止めされ3人だけの数日間で親密になるも、ちょっとの誤解で別れを選ぶ2人。そこに現れたソフィの3人の兄によるあの手この手の策略で2人は…赤ちゃんへの2人の惜しみない愛情、妹の幸せを願う3人の兄、ヴィムの帰宅を待ち望む叔父夫婦。たくさんの愛情が詰まった、まさにクリスマスムード満点のストーリーでした。2017/12/21
たまきら
21
10人兄妹(!)内の女子が主人公です。ふと家族の喧騒と「しっかり者」という立場に疲れ、良家の子女なのに一人でクリスマス休暇を過ごしていた女子が、メイドに乳児をおしつけられ、途方に暮れているところを、えらく赤ん坊について知っている男性に助けられます。イクメンに惹かれるって、わかるわ~。彼女が家事ができるから(召使だな)と勘違いするって言うのもおかしかった。二人はとってもまじめなのに、家族たちは吹き出すようにおかしいです。お兄ちゃんズ&ゴーマンパパ、サイコー。男子のおじさん夫妻の夫婦生活いいわ~。面白かった!2017/05/27
veri
13
ヴィム、イイ男だなー…(ヘタレっちゃヘタレかもだけどw)この著者さんの作品はロマンスも素敵なのだけれど、それ以上に家族愛に重きが置かれてる(ように思う)ところが好きだなぁ。今作は特にヴィムのおじとおばの静かな愛情にじんわりとさせられました。不器用ながらも、それは本当に大切に思うが故で。一方のヒロイン、ソフィも素敵な家族を持っていて、特に兄ちゃん'sが羨ましいwどこまでも優しい物語だと思います。そして最後に。ヴァルの話が読みたい。笑2015/08/13
EDAMAME
8
グレースバローズのファンになった一作目 ホットなほっこり系ロマンス?2018/08/21
すもも
8
★★★★☆ 「求婚」「告白」本書と続けて読んだので、面白さ倍増でした。ヒーローヒロインお互いの家族がスレ違う二人の気持ちを代弁してくれ、前二作に比べてかなり分かりやすくなってます。誤解や秘密もそれほど深刻なものではなく読みおわって幸せな気持ちになりました。クリスマス時期に読めばさらにハッピーかも。2014/01/03