竹書房文庫
トランセンデンス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812489581
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0174

内容説明

人間の知性を超越する人工知能の研究を行っている天才科学者ウィルは、公私にわたるパートナーの妻エヴリンと共に、飢えも貧困もない良き未来の実現を目指している。しかし、ある日悲劇が起こる。大学で講演会を行ったウィルが、テロリストの銃弾に倒れたのだ。ウィルを狙ったのは、反テクノロジーを標榜するR.I.F.Tというテロ集団。彼らは時を同じくして人工知能を研究する全米中施設を襲撃したのだった。「愛する人を失いたくない」死の淵をさまよう夫に寄り添いながら、その思いにとらわれたエヴリンは、禁断の実験に最後の望みを託そうと決心する。それは、コンピュータにウィルの頭脳をインストールする試みで、成功すれば肉体が滅びた後もウィルの意識はサイバー空間の中で生き続けられるはずだった…。

著者等紹介

入間眞[イルマシン]
翻訳家・ライター・脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

37
『よくできました』。映画脚本からの小説化だけあって、物語の展開がテンポよく読みやすかった(逆に細かい部分をはしょった感もあるけれど)。物語の主題は、コンピューター・ネットと一体化したひとりの天才の全能化の先にあるもの、そして人間の脳のはたらきと情報を全てコピーしたときそれは本人なのか?心はあるのか?アチラの映画らしくアクションありドンパチありなのですが、ちょっと醒めた目で見てしまえば、全能化しすべて予測できるなら人の畏れや反発も考慮してドンパチ回避できるでしょ?と。それじゃ物語にならんワケだけれども(笑)2014/06/25

権現

7
映画の脚本を元にしたノベライズ版。原作というわけではない。映画の劇場公開中に観賞できなかったのでリベンジも兼ねて。AIに意識をアップロードすることで、人類の枠を超えた「超知性」への変貌を遂げた科学者のウィルが、自己の超越(トランセンデンス)の結果として何を選択するのか? 人間とAIそれぞれの本質とは何か?と問いかけるのがテーマの作品。映画の脚本をベースにしているだけあって展開が速く、場面もコロコロ切り替わるので、「読み物」としてはもう一つ、といったところ。でも映画と小説の文脈の違いが見えてきて面白い。2014/12/04

emico

5
コンピュータに天才科学者の頭脳をインストールしたら? 待っているのは人類の最期なのか…それとも…。といった内容です。コンピュータが人類の知能を超え、コンピュータ自身で考え動く様になったら…。そんなストーリーはこれまでにも沢山ありましたが、この話が待っているラストは少し違っていて、それがまた良かったです。2014/06/20

あきひと

1
ジョニー・デップ主演作映画脚本の小説版。AIが人と同じような自我を持つにはどうすればできるのか、持ったらどうなるのか。圧倒的なスピードでストーリーが展開し、結末は、、、まあ納得。一挙に読み進むが、ナノマシンなどテクノロジーに対してはちょっとかっとび過ぎかと。今のAIはビッグデータ解析まで、次にAIは何ができるか??2020/07/24

寝猫

1
同名映(ジョニー・デップ主演)の小説化 登場人物のブリーに嫌悪感!それに引っ張られる親友マックスや急速に変化させるウィル、政府側のタガー…うーん こういった話は大好きなのですが、どうも読んでいて誰にも深く共感出来なかった 最期のおちでまあ救われたけど…2015/03/03

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