内容説明
黒木あるじ実話怪談シリーズ第5弾。「震」「痕」「叫」「畏」に続く今作では、一味違う怪談が披露される。600話もの怪異を書いてきた黒木の元に、今になってその続報が集まってきたという。「そう簡単に終わらせないぞ」となにかに宣言されているかのように―。それら怪異の後日譚を中心にした34編を収録。自室からの不審火、その驚愕の理由とその後「敷居」、封印せざるを得ない怪談がある、理由は…「鼻血」、身近な人がことごとく不幸になる女の話を語ると…「首輪」、家に纏わる因業を調べるが、それが新たな怪異を呼ぶことに「奇穴」など。重なり連鎖していく底知れぬ恐怖を、この本を手に取ったあなたは体感するだろう。しかし怪異は伝播するゆえ、巻き添えを食うかもしれない。心して読まれよ。
目次
言伝
来夏
敷居
挨拶
残存
手形
夢舟
手首
金怪
昇降〔ほか〕
著者等紹介
黒木あるじ[クロキアルジ]
2009年、第7回ビーケーワン怪談大賞で佳作受賞。同年、第1回『幽』怪談実話コンテストにて「ブンまわし賞」受賞。2010年『怪談実話 震』で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
177
黒木あるじさんの過去の怪異の続報譚を中心に編まれた一冊ですが、本書は何となく軽めでコミカルな作品集でしたね。著者は何が何でも怖くなければというタイプではなく柔軟で本質的には不幸は避けたいとお思いの優しい方なのだと思いますね。本の売れ行きからするとホラー度が強の方がいいのでしょうけれど私は硬軟のバランスが取れていればそれでいいと思いますね。森高千里さんのヒット曲「気分爽快」にこの字は似合いませんよ。葬儀の怪談3話です。『葬怪』1.Yさんの祖父が亡くなった時の話で葬儀はホールでなく家の一階の大広間で行われた。2021/01/30
HANA
52
実話怪談集。内容は安心の黒木あるじと言ったところ。横綱相撲だが、安定しすぎて逆に怖さが感じられないように思えた。文体に余裕がありすぎるのかな。今巻は先に書かれた怪談の後日談や、著者に直接絡む話が多いのが特徴かな。著者の取材のスタンスがわかる話が多いのは面白いんだけど、逆に身に詰まらされる嫌さが少ないように感じる。笑える話もいくつかあったし。と思っていたら最後の「奇穴」でガツンとやられましたよ。別の怪談作家をネタに何かが起こってるのにそれが何かわからない因縁と、メールを通じた妙な臨場感が最高だった。2014/06/09
ネムコ
31
今回は濃い話が多かった。実話怪談作家は職業ではなく、生き方なのか。黒木さんを始め、怪談に関わる皆様の無事をお祈り致します。2019/08/25
ラルル
19
過去に発売された怪談の後日談。短編怪談の一つとして語られた話の怪異はその場で終わってなどおらず、現在進行形で続いているのだなと思うとゾクリ。どの話も後日談は更に恐ろしく、作中で登場した霊能力者による著者や読者への警告の言葉もゾワゾワさせられます。ラストに語られた壮絶なお話の著書である「奇の穴」は積読中。読むのが楽しみです2014/08/27
くさてる
18
実話怪談集。これまでに語られた怪談の後日談という内容だが、初読でも問題なく楽しめると思います。グロ描写に頼り過ぎたり、こけおどし感が皆無なところが魅力の著者でしたが、この巻は怖かった…。読み手として怪談を楽しんでいたところに、ふっと「この物語はお前の物語だよ」と引きずり込まれてしまうような怖さが現れて、悲鳴です。ちょっとしばらくこの著者の怪談実話はお休みしたい…でもまた読んじゃう…そんな一冊でした。怖い話好きにはお薦めです。2015/10/18
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- 大江戸ゴミ戦争 文春文庫