内容説明
三度咲いて成仏する花、睡蓮。いま三人の語り部が恐怖を語り尽くし、怪を解き放つ!骨まで凍りつく全22話収録!
目次
便器の神様
商店街
浅草にて
隠れ帯
ラブホの写真
呪います
シャワールーム
夏の話
血筋
或る公園
猿達
特等席
部長の家
アナタ ノ タメ
混線
毬と日記
三つ編み
三足の革靴
押し付けて
ベランダの蛍
最後の大博打
無縁
著者等紹介
鳥飼誠[トリガイマコト]
東京都出身。現在は本職であるマッサージ店の店長を務める傍ら、実話怪談を蒐集する
三雲央[ミクモヒロシ]
東京都出身。実話怪談大会「超‐1/2010年度大会」参加を切っ掛けに、2011年『恐怖箱怪生』の執筆メンバーに選ばれる
鈴堂雲雀[リンドウヒバリ]
北海道出身。2013年『恐怖箱吼錆』(竹書房ホラー文庫刊)にて鮮烈なる単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
44
実話怪談集。実話怪談としては可もなく不可もなくといった趣。それにしても著者が三人いてもほとんどの話が、奇妙な味の話テイストなのは完全に実話怪談の本流がそっちに流れて行っちゃったのかなあ。こういうのも嫌いじゃないけど、個人的にはもう少し本気で怖がらせて欲しいなあ。とか思いつつ読み進めていたら、最後の「無縁」でガツンとやられてしまいました。理不尽な事が次から次へと襲いかかる様はまさにリングか呪怨。そうそうこういう本気で怖がらせてくれるのが読みたかったわけですよ、と読み終わりつつ大満足させてもらいました。2014/09/20
鈴
18
実話ホラー。あぁ、こういう意味不明な怖さは、かえってリアル。明るい真っ昼間に読んだせいか、怖さに震えることはなかったが、夜に読むときっとヤバイ。赤い手袋の話が一番忘れられない怖さ。2015/05/07
猫子
12
日本の夏は、やっぱり怪談<其の三・和洋折衷>(8月21日-31日)まだまだいくよ、竹書房実話怪談「怪談箱/睡蓮」さらっと怖いぜ(´ω`)2014/08/31
冷えた八宝菜
9
「浅草にて」「隠れ帯」が好み。そして最も不気味で鳥肌立ったのが「猿達」。あとはあまり...。もっと怖いのを求めて次の実話怪談本を開きます。2017/04/20
澤水月
9
今回も鈴堂氏の作品自分の好みど真ん中だった。呪います、血筋、部長の家などユーモラスでもあり怖くもあり。鳥飼氏の三つ編み、私の出身校?!と思える状況で、現在超長髪の自分には「あるあるある」と思いゾーッとした。私もよく釣ってますがまさか…。三雲氏は少数だが猿達が非常に忘れがたい不気味さ。ところで育ててますが睡蓮とはいい題名。本当に夜の間閉じ、3回開いたら沈んでしまう花なのでトリニティにぴったり2014/09/03