出版社内容情報
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。
アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。
アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
幻想と機械が入り混じる大冒険活劇、第一巻!!
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
229
中々面白い世界観で続きが気になる構想で良かった。絵柄が子どもっぽいのが気になったけど底がどんなのだろうか?謎が尽きない。2017/07/02
眠る山猫屋
65
世界に唯一残った未踏破の謎、巨大な深淵アビス。未知のお宝が眠る異世界に、孤児院育ちの少女と彼女が発掘した少年型ロボット(?)が挑む、そんな物語。一巻は舞台説明と探検に出発するまで。絵柄は極めてメルヘンだが、内容はなかなかシビア。地下に進むにつれて体を蝕む潜水病のような症状、未知の凶暴な生物群。宝物も何に使えるのか、まず解らない。それでも伝説の探検家だった母の背中を追って、主人公リコは孤児院を抜け出した。見送る仲間たちの想いを背負って。2016/04/27
徒花
58
まあまあよい。6巻くらいまで読んでる。世界に現れた巨大な穴のなかをひたすら潜り、探検家の母親を探すたびに出る女の子とロボットの男の子の冒険譚……というと爽やかなファンタジーのようにも見えるけれど、ナウシカの世界を彷彿とさせる粘菌チックなクリーチャーたちや、SAN値をガリガリ削ってくるクソ鬱展開の連続なのでかなりアクは強い。展開自体は嫌いじゃないものの、絵柄がそんなに好みでもないのと、書き込みが激しすぎていまいち没入しきれないのが難点。2023/02/02
exsoy
58
かわいらしいぷにっとした絵柄なのに死の匂いをすぐ傍に感じる。死ぬと分かっていてもなぜ人はアビスを目指すのだろうか。2018/03/21
青蓮
51
神威さんからデータを頂いて読みました。絵柄は可愛らしいのに描かれる世界観は結構過酷。世界に突如現れた深層「アビス」。謎めいたこの大穴に誰もが惹き付けられる。1巻目は物語の舞台や世界の説明的要素が強く、これからどのように物語が展開されていくのかが楽しみ。リコとレグは果たして奈落まで辿り着けるのだろうか。2019/03/06