感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
3
「もののあわれ」について、今巻では思索するぼのぼの達。その言葉の意味について考えようとするとき、そして考えたことを言葉で表現しようとしたとき、ぼのぼの達からそもそもの問いが遠ざかっていく。それはきっと、その言葉の意味を、ぼのぼの達が無意識に体感しているからなのだろう。でも、ぼのぼの達は、考えずにはおれない。世界を、そして自分自身を、よりよく知るために。2011/07/31
ひなにゃんこ
3
★★★☆☆ シマリス君の両親の老け込みようが物悲しい。シマリス君は相変わらず子供だと思うんだけど。最後のお父さんと大将の話、いいなあ。大将、粋だねぇ。2010/09/25
kokekko
3
介護するお母さんは相変わらず病気だけれど、その「相変わらず」に安心するシマリスくん、悲しい中にある一抹のマヌケさ「もののあわれ」、ぼのぼののお父さんの変化、全編通して感じるのは諸行無常の「もののあわれ」。ぼのぼのたちの森でさえ例外ではないのですね。「これはもしかして自分のために描いてくれたの?」と不覚にも涙ぐむような一冊でした。2010/09/25
なつのおすすめあにめ
2
シマリスくんとスナドリネコさんの組み合わせもいいな~。2018/10/01
す毛
1
今日もなにもなかったなあって思いたいから散歩しているんだっていうスナドリネコさんの言葉と、シマリス君が両親の介護をさぼったことを怒られなくてああなにもなかった、って思うのがつながるとは思わなかった。いいようがないくらい切なくなった。いがらし先生はいつもうまく言葉にできない部分をこのかわいい媒体を通して伝えてくれるなあ 表紙のおとうさんがぼやけててかわいい。2011/03/06