竹書房文庫
実話怪異録 死に姓(かばね)の陸(おか)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812449646
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

千葉の大地主に、人死にの絶えぬとある一族がいた。名を椛根(かばね)という。本家に入った者は必ず死ぬ―偶然とは思えぬ急死の連鎖に人々は恐れをなすが、血と地の財を守り抜くため一族は跡取りを立て続ける。やがて悲劇は分家筋から第三者をも巻き込み、果てのない地獄が始まる…。これまで百物語シリーズでは書くことのできなかった呪いに纏わる長く重苦しい一族の実話をついに解禁!その他、北野誠の「おまえら行くな。」の台湾取材秘話、京都で修学旅行生を襲った恐怖事件、ひとたび部屋を出たら戻れなくなってしまう部屋ほか不動産物件にまつわる戦慄の実話を収録。にしうらわが満を持して臨む渾身の実話怪談・新シリーズ。

目次

第1章 古の都にて
第2章 テリトリー
第3章 おまえら
第4章 死に姓の陸
第5章 死の入り口にて
第6章 泉水の畔から

著者等紹介

西浦和也[ニシウラワ]
不思議&怪談蒐集家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。トークライブを行いながら、体験記の執筆及び、書籍、ゲーム、DVD等の企画を手がける。イラストレーターとしても活動中。2007年「虚空に向かって猫が啼く―百奇蒐集録」で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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夢追人009

157
西浦和也(にしうらわ)さんの一編が少し長めの実話怪談集です。本書の最恐作は表題作の「死に姓(かばね)の陸(おか)」で千葉県の地主一族が死の連鎖に見舞われ本家に入った者は必ず死ぬという忌わしい話ですが長過ぎるので今回は紹介を見送りますが怪談ファンの方には必読の傑作ですよ。『いまもいる』東京都内の「幽霊が出るゲームセンター」の跡地にあるファミレスの様なうどん屋でのウエイトレスの女の子二人の立ち話で夜中の二時頃に窓際に黙って座っているオッサンを見て注文を取りに行ってもガン無視で困ってチーフを呼ぶと消えていた話。2021/01/10

HANA

19
表題作、怖くしようと思えばいくらでも怖くできるであろうネタなのに、何かあっさりしすぎていて残念。もう少し田舎独特の因習だとかに絡めてくれると個人的には嬉しいです、はい。あと、北野誠とのリンクはやっぱりいらないと思う。特に今回は半分近くがそれを占めているし。ただ、台湾篇は向こうとの怪異に対する考え方の違いが面白かった。一番良かったのは「帰れない」。帰り道にで次々起きる連鎖は、気持ち悪いながらも何故か少し笑えてしまった。2012/07/04

ネムコ

18
表題作の「死に姓の陸」はインパクトがあった。当主が死に絶えるって…。2022/12/23

澤水月

7
本の題にもなっている「死に姓の陸」(これで「しにかばねのおか」は読みにくい!)より怖い章が色々ある気がするのだが。「帰れない」とかマジ怖いしラストの章も凄いし… 以前に取材したゲーセンの話はもう重々分かっているので割愛すべき。2012/06/30

王天上

6
長尺の話が多かったが、小説っぽいフィクション臭さも無く、良い読み心地だった。実話怪談無間地獄にも終わりが見えてきて、来月中にはすべて読み終わりそうだ。ひさしぶりに映画が観られそうだな。2015/10/20

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