内容説明
物語の始まりは、1881年のニューヨーク―ジョン・カーターという名の大富豪が謎の失踪を遂げる。愛する妻と娘を失って以来、他人とのつき合いを絶ってきた彼は、唯一心を許していた甥のエドガー・ライス・バローズに一冊の日記を残す。そこに記されていたのは、想像を絶する彼の“体験談”―生きる意味を見失っていたジョン・カーターは、ある不思議な現象によって未知なる惑星“バルスーム”に迷い込む。地球を凌駕する高度な文明を持ったこの星は、全宇宙を支配しつつある“マタイ・シャン”によって滅亡の危機に瀕していた。バルスームの民たちと心を通わせるジョン・カーターだったが、かつて妻と娘を救うことができなかった無力感が、彼らと共に戦うことを躊躇させていた。だが、マタイ・シャンの無慈悲な攻撃にさらされるバルスームの惨状が、彼の中に新たな感情を芽生えさせる。それは、愛する者を二度と失いたくないという強い思い…。果たしてジョン・カーターと惑星バルスームの運命は?そして、なぜ彼はエドガーに日記を残したのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
18
映画を観たら、子供の時読んだ火星のジョンカーターが懐かしく、いやカーターよりも確か足がたくさんある不細工な犬のような動物が出てきたな、可愛かったな、もう一度会いたいなと図書館検索して借りたら『ん?何だかカーターの印象がずいぶん違うぞ?物語の雰囲気も???』それもそのはずこれは映画版の小説化、かなり原作をアレンジしてます。結局映画のおさらいした感じ(^^;)でもやはりウーラ(ブサイヌ)は胸が痛くなるほど可愛い!そして地球人からみたら異質な外見ではあるがサーク族のサラが素敵で、女王がちょっとムカ(笑)2017/01/28
舟華
5
「火星シリーズ」をいつか読みたいと思っていながらもSFが苦手な私。ちょうど1作目の「火星のプリンセス」を基にした映画「ジョン・カーター」の映画を書籍化したものが手元にやって来たので読んでみました。難解でもなんでもないのに読み進めるのに時間がかかったのはやはり読み慣れていないから。ウーラがかわいい。そしてやはり原作とはかなり違っているようなので本物を読みたい欲がこの本を読んだことによってむくむくと。いつになるかは不明。2020/09/28