内容説明
黒猫が鴨志田陽の前を横切った。「今ので753回目…黒猫が横切ると不吉な事が起こる。そんな迷信信じたくないが、こうも多いと気にならないほうがおかしい…」。リストラから心機一転、浄水器の訪問セールスを始めた陽だったが、全く売れずに、肩を落として歩いていると、目の前をまた違う黒猫が横切る。仕事もままならず、半同棲中の彼女から妊娠を告げられるも結婚に踏み切れない陽。そんな中、父の七回忌がやってきた。陽の父はかつて「黒猫占い師」として話題になり、家族よりも猫とばかり過ごしていた。陽は、父も黒猫も大嫌いだった。七回忌を済ませ、実家の父の書斎でうたたねしていると二匹の黒い子猫が現われた。その二匹は、かつて父が飼っていた黒猫のルーとシーに似ていた…。その二匹が、陽の人生に転機を与えることを、その時の陽はまだ知る由もなかった…。
著者等紹介
倉木佐斗志[クラキサトシ]
1985年、徳島県生まれ。アミューズメントメディア総合学院大阪校ノベルス学科に入学後、『犬飼さんちの犬』でデビュー
永森裕二[ナガモリユウジ]
1968年生まれ。愛知県出身。AMGエンタテインメントにて邦画製作担当プロデューサーとして現在までに映画・テレビの製作・原案・脚本を80作以上手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨリヨリ
26
放送は見ていません。覚悟はあるかっ!!2014/05/27
鈴
17
黒猫大好きなので読んでみた。写真の猫、前に飼ってた黒猫にそっくりだな~かわいい♪内容は、すごーく面白いってわけでもないんだけど、読みやすいので読んだ。こうまでいろいろ大変なことがおこるのか?って思うけど。たまに、強引な母にイラッとくる。2015/03/13
ともとも
8
かつての自分と、今は亡き父親、ルーとシーの黒猫と正面から 立ち向かいながらも、今の自分と世話に追われている黒猫二匹と 投影しているようにも見受けられます。 情けなくても、頼りなくても、辛くても物語の登場人物の不器用で、 何気ない優しさが、とても暖かくて、それに手伝ってか黒猫の無邪気さが 物語全体、読み手の心を包んでいく。 やっぱり猫って幸せを運んできてくれるのかもと本気で信じてしまうほど ほのぼのとさせられてしまいました。 2014/11/04
ううち
7
読みやすかった。下巻が見つからない…2013/04/10
白湯
6
姉から借り本。文字量が少ないのであっという間に読了 映像は観てません。 黒猫占いてw2013/09/15
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