ラズベリーブックス 不埓な公爵のキスの作法

ガーク，ローラ・リー【著】〈Ｇｕｈｒｋｅ，Ｌａｕｒａ Ｌｅｅ〉/森 なおみ【訳】

竹書房（2010/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 370p／高さ 15cm
• 商品コード 9784812444214
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

ヴィクトリア時代、ロンドン。お針子のプルーデンスは雇い主にこき使われる毎日を送っていた。舞踏会に駆りだされたある夜、意地悪な伯爵令嬢から救ってくれたのは、まばゆい笑顔をたたえたセント・サイアス公爵、リースだった。さらに舞踏会からの帰り道、女中を暴漢から助けるところに出くわし、彼はプルーデンスの理想の男性となった。その翌日、フラットに戻ったプルーデンスを弁護士が待っていた。行方不明だった父親がアメリカでデパート王として成功したのち亡くなり、財産すべてを彼女に残したのだ。ただのお針子が、イギリス一の大金持ちになると聞き、驚くプルーデンス。ただし、相続には１年以内に結婚しなくてはならないという条件があった―。初めはただ幸運を喜んでいたプルーデンスだったが、噂はまたたくまに広がり、次第にとまどいをおぼえるようになる。そんなとき、女相続人であることを知らずに、リースが声をかけてきたことで、心から安堵を覚える。だがリースは実は噂をすでに知っており、借金だらけの公爵家を立て直そうと“プルーデンス好み”の恋愛のふりで誘惑しようと考えていたのだ。勇敢で紳士的な公爵として振舞おうとするリース。だが計画を進めていくうちに財産は関係なく、ただ彼女に愛されたいと思うようになってしまう。リースの愛を信じるプルーデンスと愛に目覚めてゆくリース。ふたりの恋の結末は？―。

著者等紹介

ガーク，ローラ・リー［ガーク，ローラリー］［Ｇｕｈｒｋｅ，Ｌａｕｒａ　Ｌｅｅ］
サンタモニカ出身。ボイシ大学でビジネスの学位を取得。稼げるキャリアを追求してハリウッドでケータリング事業を展開していたが、３０歳を機に執筆活動を開始。これまでに多数のヒストリカルロマンスを発表、リタ賞ほか、数々の賞を獲得している

森なおみ［モリナオミ］
茨城県出身。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒。メリーランド大学大学院教育学部修士課程修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[choco]

これはいわゆる結婚詐欺の警告教本になるのでは。一文無しの公爵が、一夜で億万長者になったお針子さんにどう取り入っていくか、絵に描いたような意地悪親戚とか出てきたり展開はとても楽しめます。結構トントン拍子に結婚するかと思えば、やはり悪巧みは続かない…。それにしても公爵の状況は悲惨すぎ。放蕩しすぎて今日のご飯代が払えないって、結婚詐欺に加えて人生の警告本にもなりそう。

2016/05/07

[romance_holic]

シリーズ第2作ですが、それぞれ独立したロマンスですので読みきりとしても十分楽しめます。 とげとげと、ささくれた心のヒーローでしたね～。それなりの理由があるわけなんですが。そんな彼が、苦労しながらも心が広く、人のよいところを見ようとするヒロインの財産に狙いを定め、一緒に過ごすうちに変化が・・・。 放蕩貴族らしく、ターゲットを分析し、それにあわせて誘惑する手腕はなかなかのもの。計算違いは自分の心だったかもしれませんね。 小気味のよいラストに拍手！　ガールバチュラー（独身女性）シリーズ、私は好きです。

2011/02/15

[ここはる]

タイトルどおりまさに不埒なヒーロー（苦笑）どこでヒロインに土下座することになるのかが楽しみで、どんどん読み進めてしまいました(^^)不埒過ぎたヒーローにはもうちょっともがいてもらいたかったような気もしますが、ヒーローの魂の救済と、最後のヒロインの意趣返しで良しとしましょう。

2014/05/18

[zawa]

ヒーローの小芝居がしらじらしくて、ヒロインは苦労している割には世間知らずだし、突然の遺産に舞いあがっている感じで、なんだかもやもや感が残って、共感できないかんじだった。。

2011/01/03

[ユキタ]

巨額の遺産が転がり込んだ貧しいお針子に言い寄る、借金にあえぐ公爵。演出された恋愛にうっとりするお針子に、仕掛けた側のはずの公爵も本気で惹かれていく。ロマンチックな寓話だった。けど弟の件がなあ……そりゃお母さんと和解できるはずもないし、今後どうするんだろうな。

2023/10/07