内容説明
ヴァンパイアを狩るダークハンターのザレクは、アラスカへ戻るヘリコプターの機中、死を覚悟していた。女神に逆らった自分が始末されないはずがない、と。ぶじに着陸したのものの、やはりやってきた刺客からの銃弾を受け、雪の中で力尽きたところを匿ってくれたのは、盲目の美女アストリッドだった。実はアストリッドの正体は、ザレクを裁くため女神から遣わされた裁判官の妖精。だが、アストリッドは公平であろうとしながらも、荒々しいザレクの中の意外な繊細さ、凄絶な過去を経てもなお示される優しさに魅了されていく。ザレクもまた、彼女の美しさと勇気に生まれて初めて憧れという感情を抱く。漆黒の闇に生きる自分に絶望するザレクと、任務と愛の板ばさみになるアストリッド。吹雪の山小屋に閉じこめられた二人は…?そしてザレクの審判の結果は…?大人気、ダークハンターシリーズ。
著者等紹介
ケニヨン,シェリリン[ケニヨン,シェリリン][Kenyon,Sherrilyn]
ギリシア神話をモチーフにしたダークハンター・シリーズで、一躍人気作家となる。現在、テネシー州ナッシュビル近郊に暮らす
佐竹史子[サタケフミコ]
1966年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アン
30
一気読みでした!一番凶暴で残虐性の高いイメージだったザレク、実は淋しがり屋で愛されたくて、弱いものを守ろうと思う気持ちの強い人でした。すごく不器用だけど。過去が壮絶過ぎて涙出ます。読み友さんのタオル必須というのが分かったよ(涙)ザレクの罪を審判するために送り込まれたニンフがヒロイン。この子も良い子だった~。更にエスカレートするアルテミスの我儘と傲慢さがイラ~っと、アケロンとの関係(やり取り)もイラ~ってくる。毎回このパターンで解決なのかしら?神の勝手で振り回すのいい加減にしてほしいわ(怒)2015/09/25
miyu
23
ジュリアン→キリアン→タロン→ザレクと続くダークハンターシリーズ。前3作も読了済だが感想は特に無い(笑)ウォードの「運命を告げる恋人」大好き、Zラヴな私。しかしウォードは2006年出版こちらは2003年だから、こちらの方が先。ウォードのZはもしやパクリか?!と驚く。Zとザレクは共通する悲惨な過去があるヒーローだが、ザレクの方が気持ちが優しいし実は捻くれちゃいない。わりと教養があり趣味もいいような印象も。寂しがりなのに強がりなとこが見え隠れしてキュンキュンした。ヒロインも凛々しく可愛くて好みのタイプだった。2016/12/18
アネム
8
★★★★★こういう屈折したヒーロー、良いですね!2017/11/14
しゃるる
8
幸せになれてよかった。2014/10/24
ぱでぃんとんⅡ
7
発売してすぐに購入したけど、ザレクの話はなんだか辛そうで、なかなか手を出せずにいました。…もっと早く読めば良かった。シリーズ中でも一番好きな話かもしれません。予想通り、ザレクの過去が悲しくて、何度も泣けてしまったのですが、その分、心を開いていく過程がとてもよかった。2011/01/22
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