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内容説明
約束のクリスマス、2時間半も待たせたあげく女連れで現れた威琉を理久は殴り、別れを告げる。嫉妬というバカげた感情で理久の愛を確かめようとした己の愚かさにようやく気づく威琉。だが、すべては遅かった。父親の浮気による両親の離婚、実の親に愛されることなく育った理久の心の傷を抉った威琉の行為は、理久の心を完全に閉ざしてしまう。理久を傷つけられた怒りのあまり、威琉を制裁する長政、神凪、一騎。それでも理久を諦めきれない威琉の前に、最大のライバルが現れる…恋愛を越えた人間ドラマ、生きることの痛みが胸を刺す切ない第2幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご☆
7
読了2016/08/19
キリヤリク
1
なぜ皆が理久を溺愛するのか、その理由がわかってすっきり。誰もがトラウマを抱え、理久に過去の自分を投影している。理久を愛することは自分を癒すことでもあったんだね。切ない。2009/12/31
yumi-asg
1
アネモネの白、真実。唯それだけを求めたのに、それだけが無かった。威琉の絶望それ以上に深い理久の喪失。オーナーや店長、一輝そして梓の存在が理久を見守る。傍からみれば、鬱陶しい程の過保護ぶりは、そうまで手厚い愛情がなければ、理久が歩けないのを知っているからだ。両親に対する確執が解かれた後、理久の心の洞を埋めるのは誰なのだろう。威琉への想いとの決別がいっそう切ない。2009/12/24
さち
0
1巻で気になっていた理久の過去が深く掘り下げられる。みんなの理久への溺愛っぷりに納得。ただほっておけないだけじゃなく痛みがわかるからこそ大切に守り、愛に飢えた理久にたくさんの愛情を注ぐ。本当の家族以上の繋がりがここにはある。理久の塞がらない心の傷は父の死を乗り越えてどう変わっていくんだろう。威瑠は、まぁ…どう考えても自業自得!!それにしても…うーん…。最初に納得したとはいえ、でてくるキャラみんなが受に盲目的な愛情と執拗なほどの過保護っぷりって構図はやっぱりさすがにどうなのよ…と思わなくもない。2010/02/23
游
0
好きだから、信じられない相手とはいられない。誰だって傷つきたくは無いのだ。でも、心は複雑で好きな気持も真実で。揺れる想いは最後に何を選ぼうとし、何を許せるのか。次刊が待ち遠しい。2010/01/03