内容説明
宇宙世紀の戦争史において、一際輝く伝説を残したふたりのパイロットがいた。ひとりは、地球連邦軍の“白いヤツ”ことRX‐78ガンダムを駆り、伝説的な活躍により「一年戦争最高のニュータイプ」と称されたアムロ・レイ。もうひとりは、宇宙世紀最大の思想家ジオン・ズム・ダイクンの遺児にして、“赤い彗星”の異名を持つジオン公国軍のエース・パイロット、シャア・アズナブル。戦火の中で互いに認め合ったふたりの関係は一年戦争だけに終わるものではなく、確執とシンパシーを共有しながら、幾度となく交錯する。そして、シャアの反乱において迎えた劇的な幕切れが、その関係を伝説にまで昇華させた。本書は伝説のふたり、アロムとシャアにスポットを当て、宇宙世紀で最もドラマチックかつ複雑なライバル関係を、それぞれの人生を追いながら解説していく。
目次
序章 宿命のふたり(特異なふたりの関係性;ジオン・ズム・ダイクンの息子キャスバルとシャア・アズナブルへの道 ほか)
第1章 ライバルとの邂逅(一年戦争の開戦とその背景;地球連邦軍を震撼させた“赤い彗星” ほか)
第2章 英雄の再会(ティターンズの台頭と反地球連邦運動の活性化;小惑星アクシズと地球圏への帰還 ほか)
第3章 最後の決戦(第一次ネオ・ジオン戦争と地球連邦政府の存続;ネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルと宣戦布告 ほか)
終章 伝説となった男たち(宇宙に消えた赤い彗星と白いペガサス)