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内容説明
ヤクザの凄まじい追い込みをかいくぐり、花札、ポーカー、野球賭博の博打三昧。可朝の行くところ『バクチ天国、借金地獄』。演芸小説の第一人者が贈る痛快ピカレスク芸人伝。
目次
第1景 プロローグ
第2景 波瀾万丈の入門篇
第3景 乾坤一擲のポーカー篇
第4景 有為転変の参院選挙篇
第5景 絶体絶命の野球賭博篇
第6景 起死回生のオイチョカブ篇
第7景 七転八起の事業篇
第8景 エピローグ
著者等紹介
吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948年生まれ。立教大学卒業後、放送作家のかたわら演芸評やコラムを発表する。1997年、『江戸前の男春風亭柳朝一代記』で新田次郎文学賞、2005年、『流行歌西條八十物語』で大衆文学研究賞を受賞。立川談志一門の「落語立川流」顧問もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刷子筆男
1
バクチと女は、芸人らしくそりゃもうガンガンと。しかし、ミヤコ蝶々の傲慢さやテレビ出たさにプロデューサーにモノを送る同業者をケイベツし、師匠に尽くす可朝の姿は、真っ当な人物、否、正しい「芸人」だということがひしひしと伝わる。関西芸能界暴露本の趣もあるが、そこは吉川潮。ものすごく読みやすく上品にまとめてあるのに、バクチのあれこれまで全部わかっちゃう仕掛け。芸能界に比べりゃ角界なんてカワイイもんだなと思える一冊。予想外の名著であり、戦後関西落語史としても興味深かった。ヤングおー!おー!2010/09/16
inokori
1
不倫ストーカー騒動の時に可朝師匠の年齢を聞いて,被害届を出した相手には申し訳ないが「老け込んでないなぁ」とある種の感慨を覚えた.ギター漫談の師匠しか拝見したことがないが,三代目染丸・米朝両師匠から受け継いだ上方古典が聴いてみたくなる.以前,師匠のような人を向こうのことばで「やたけたな人」と評していたのがあったが,まぁ,本当にその語感どおりの破天荒人生だった.2009/03/21
cheap cheap
0
やー、面白かったこれ。すごい博打人生だなあ。ボインやで~しか知らなかった。談志と連名で書いた色紙の言葉が洒落がきいててさすがだなあ、と。2013/03/14
masa
0
本当にムチャクチャな生き方で面白い! 色々よく覚えてたね…救ってくれる人が毎回現れるのが人柄故か(本人が言っているだけであるが)2020/11/07