内容説明
磯辺裕次郎、39歳。8年前に離婚し、鳶職をしながらひとり娘の咲子と暮らしている。そんなある日、父親が急死したことで、裕次郎のもとに多額の遺産が舞い込んできた。働く気が失せた裕次郎は、現場に行かずキャバクラに通いつめる有様。咲子の冷ややかな視線に負けて仕事を探そうとした矢先、何気なく入ったカフェで裕次郎が目にしたのは、マスターと女性客の仲睦まじい姿だった。「喫茶店のマスターになれば俺もモテる!」。妄想は暴走し、客商売など全く経験がないにもかかわらず、遺産を元手に喫茶店開業に乗り出す裕次郎。初めは反対していた咲子も、次第にそのアイデアに引きつけられていく。やがて開店に漕ぎつけた、その名も“純喫茶磯辺”に集まったのは、アルバイト従業員から客まで、あまりにも濃い面々だった…。
著者等紹介
吉田恵輔[ヨシダケイスケ]
1975年埼玉県生まれ。1996年に塚本晋也監督『BULET BALLET/バレット・バレエ』にスタッフとして参加した後、同監督の全ての作品で照明を手掛ける。その他、数多くの映画、PV、CMで照明技師として活躍する一方、学生時代より監督として多くの自主製作で作品を撮り続ける。2006年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で中編作品『なま夏』がグランプリを受賞。同年に『机のなかみ』で劇場用映画監督デビューを飾る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バムケロ
3
お父さんと娘のやりとりが好き。この家族って(まぁリコンして別々に住んでるからかもしれないけど)お父さんと娘、お母さんと娘の関係が友だちっぽくていいな~。なんかゆるいし。でも自分も同じように、お父さんがモッコみたいな人を好きになったら、許せない。っていうかモッコのキャラがうざいので咲子と同じようにイラつきそうです笑2010/05/27
conami
2
ブクパスにて。脚本家さんの初小説ということで、ホントに映画を追いかけている気分で読めました。映画の方も観てみたい。頭の中そのまんまの好きなもの満載の店内とか面白そう。近くにあったら通っちゃうのになぁ。2015/08/29
RIKA
2
映画を先に見てたせいだろうか。数時間読み終えてしまった。初めて女優として拝見した仲里依紗サン。この映画ではまだあどけなさがあったのに、段々とイイ感じになってきましたねぇ。「時をかける少々」の彼女も好きです。あっ、本とは関係なくなってしまいました。失礼しました...。2012/03/19
washi
2
基本は、コメディだが、人物造形に妙なリアリティがあって面白い。映画のキャストは、小説のイメージにもピッタリ。2009/09/16
宗芳
1
軽い感じで、さらりと読めました。映像の方が面白そうです。2017/04/02