竹書房文庫
虚空に向かって猫が啼く―百奇蒐集録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812433461
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

ホラー好き、中でも実話怪談が好物という貴方なら、すでにご存じか、一度ならずともその名を耳にしたことがおありだろう。西浦和也―老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人にして、怪談文学の金字塔とも言うべき大ベストセラー「新耳袋 現代百物語」の取材協力者として有名な、あの“にしうらわ”である。その彼がついに(ある意味、満を持してと言うべきか)作家としてソロデビューするというのだから、これはもう事件である。しかも、百物語。一人で百話、すべて実話である。シンプル、クール、ノスタルジック…そこにはすでに普遍と言ってもいい輝きが見てとれる。どの話もそれぞれに美味であり、怪談グルメな貴方の舌を飽きさせぬ絶品揃いであることをここに保証しよう。

目次

第1章 猫が啼く
第2章 トーテムポール
第3章 東京タワーで
第4章 獣の棲む家
第5章 オハコサマ
第6章 もういいよ
第7章 エアメール
第8章 黒いホームベース
第9章 出ていけ
第10章 幽霊マンションに関わる話

著者等紹介

西浦和也[ニシウラワ]
怪談蒐集家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。十数年前、勤務していた警備会社で、怪異を体験し、それを切っ掛けに怪談の蒐集を始める。「新耳袋 現代百物語(メディアファクトリー刊)」の取材協力及び、同トークライブの出演を続ける傍ら、自ら怪談書籍の企画なども手がける。「不思議ナックルズ(ミリオン出版刊)」などにレギュラー・ライターとして、取材記を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

135
西浦和也と書いて「にしうらわ」と読ませるなんて変な方ですが、とにかくバラエティーに富んだ百物語集で読み始めたら止まらなくなって一気読み必至ですよ。猫大好きな方には気になる書名ですが、冒頭の『猫が啼く』は「飼い猫が居間で何にもない天井を睨んで啼くの、気味が悪いわ」と言う話を聞いていた私に近所の人が耳打ちして「前に住んでた人、居間で首を吊ってたんですよ、猫には見えるのかしらね」と言った話ですね。『もう帰るの…』風邪で会社を休んだ女性Kさんが自宅で亡くなり、十年後の今も会社で夜に「もう帰るの」と声が聞こえる話。2020/12/24

かおりんご

24
ホラー。西浦和さんの話は、どれもこれもゾクゾクします。京都の幽霊マンションの話は、色んなところで見聞きしましたが相変わらずの恐ろしさです。京都は地元だけど、怖いから近寄ったことがないです。他の京都のホラースポットは、友達と噂をしていたけれど、このマンションだけは噂にするのも憚れるのか全く話題に上がらなかったなぁ。100話収録されていたのですが、一気に読むのが怖かったので、気になりつつも2日に分けました。2018/10/27

ネムコ

22
2008年に刊行された本書。99話の中には他で読んだ覚えのあるものもあった。盗作とかではなくて、縁あって同じ方から話を聴いた人もいたのだろう。昭和の香りを感じるものも多く、懐かしかった。2022/03/17

ハンナ

8
お借りしたもの。百物語仕様の短編集。怖いかどうかはともかく、かなり読みやすい!通勤などの移動のときには、こういうのが良いかもー!あっという間に、一気読みでした。99話が書かれていて、あとがきが100話目になっているというのもオツ。表紙がとてもきれいで、シリーズ通してこんな雰囲気みたい。意外にも読んでいる人が少ないようでした(^^;2013/02/27

しんこい

4
新耳袋でもおなじみの京都の幽霊マンションのパワーはすさまじいですが、ゴミがつまれてスラムのようとは思いませんでした。一方で、すねこすりの話は不思議です。2012/04/12

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