内容説明
ニューヨークに住むしがない私立探偵アーティザンのもとに、ある日、場違いな客が訪れる。クリフ・ウィドモアと名乗るその大富豪の御曹司は、双子の兄弟ザンダーを内密に捜し出してほしいと申し出た。ザンダーは三ヶ月前、クリフの妻シャノンの自殺直後に失踪したという。彼らの父親アーサーはすでに老い衰え、美しい後妻ビビアンに頼り切った状態だ。名門を支えるクリフの重圧は一通りでないと思われた。依頼を引き受けたアーティザンだったが、捜査を進めるにつれ、鏡の世界に迷い込んだような混乱を抱きはじめる。瓜二つの美貌と有り余る財力をもちながら、放蕩の限りを尽くしてきた破滅的な兄と、優秀で品行方正な弟。彼らは本当に“双子”なのか…?聖書やシェークスピアを下敷きに、肉親の相克、復讐、そして罪の贖いを描く、本格サスペンス・ミステリー。
著者等紹介
トループ,ゲーリー[トループ,ゲーリー][Troup,Gary]
ニューヨーク在住の人気ミステリー作家。2004年9月、搭乗していたと見られるオーシャニック航空815便が太平洋上で墜落して以来、消息不明。『バッド・ツイン』はその815便から発見されたものである
大城光子[オオキミツコ]
東京生まれ。東京外国語大学卒。フリーの通訳、コーディネーターとして映像、ビジネスなどの分野にて活動後、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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