内容説明
主人公カバ夫は話題になっている本ならなんでも飛びつくベストセラーマニア。流行の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を誤読してさおだけ屋を開店、うまくいくはずもなく大量の不良在庫を抱えてしまう。現状を打開するため、新たなベストセラーに頼るも、極端に信じ込みやすく、書いてあることはなんでも丸呑み、早合点。やり方もまちがっているので次から次へ失敗し、どこまでも転落していく。果たして、カバ夫に「ベストセラー効果」が降り注ぐ日はくるのか?数々のベストセラーをサンプリング、再構築し、軽妙な文体でめまぐるしい展開をつくりあげ突き進む、スラップスティック・パロディ小説。
著者等紹介
池田浩明[イケダヒロアキ]
1970年生まれ。弱冠13歳の若さで、「鳴門市青少年非行作文」入選(中学1年の部)。早熟の才能を見せつけ文壇に衝撃を与えるも、その後沈黙。23年の長い雌伏を経て、『さおだけ屋はなぜ潰れたのか?』が受賞後の第1作となる。みずみずしい文体と、高い叙情性によって、現在もっとも注目を浴びる三文作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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