内容説明
星崎慶太、十六歳。友だちや両親、幼なじみ―自分を取り囲む世界に違和感を感じながら、息苦しい日常を積み重ねていた。しかし、彼は出会う。長年憧れ続けた旧いバイクと、そして、それにとり憑いたリオと名乗る女の子の幽霊に…。一人と一台、この不思議な出会いに誘われるように、慶太の旅が始まった。現実から逃げるわけでもなく、諦めたわけでもない。ただこの道の先にあるはずの、新しい世界に出会うため。人気作家・あらいりゅうじと新進気鋭のイラストレーター・KEIが描き出す、切なくてやさしい、ちょっぴりビターな青春ロードラブストーリー。
著者等紹介
あらいりゅうじ[アライリュウジ]
神奈川県在住。マンガ原作者、ゲーム・ノベライズを経て、小説家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tias
2
くたびれた日常に身をおく者なら誰でも一度は思い浮かべそうな「旅立ち」を、些細な事柄などは清々しく捨象し、あくまでも主人公らの心理に重心をおいて描写していく。旅する彼らの足跡に響く瀲灔とした波紋一つ一つが心地よく胸に沁み入る。2012/10/01
及川
2
ノスタルジックな風景描写、とても読みやすい文体はばっちり好み。展開は王道で、悪く言えば先が読めてしまうのだけれど、王道特有の裏切られなかった安心感がある。中途半端に奇をてらうより、綺麗に王道を踏んだ方が美しい物語になるのだという好例。唯一の不満は、置き去りにしてきた街・人のその後に一切触れていないこと……物語の主題ではないにしろ、そのままで終わりを迎えたことにちょっとした違和感があった。2011/08/10
ZSOI
2
この本はとても素晴らしい。2010/11/15
要
1
すごいつまんなかったし初音ミクの人思ったより絵下手。2012/06/11
こうえ
0
無理に奇をてらおうという所もなく、読んだ後にとてもスッキリとできる作品でした。