内容説明
全てを包み込んでしまうかのような白銀に覆われたアラスカのアシアク山。ジュンヒョンと仲間たちは頂上を目指し、寒風吹きすさぶ絶壁の斜面に果敢に挑んでいた。ついに頂上に辿り着いたジュンヒョン、ミョングン、ウソンの3人だったが、喜びも束の間、下山の途中、突然の落石にジュンヒョンとミョングンが遭難してしまう。ふたりは九死に一生を得て氷の洞窟に非難するも、ジュンヒョンの足は脱臼し、天候が荒れだして最悪の状態に陥った。迫り来る寒さから意識を保つため、ふたりは互いの過去を語り始める。ジュンヒョンは、かつて愛したひとりの女性のことを。ウソンは、幼い頃から思いを寄せていた女性のことを…。死と向かい合わせの状況の中、次第にふたりは互いの愛した女性が同一人物であることに気づく。
著者等紹介
山下慧[ヤマシタケイ]
60年代生まれで、80年代に大学生活を送り、30代で活字デビューを果たした、386世代の文筆家。シナリオ修行、映画会社企画マン、高校教師等を経て、90年代半ばより映画データの作成や批評に取り組む。以来、映画専門誌や業界紙、関連書籍等に評文や解説記事を多数寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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