内容説明
映画の都ハリウッド。ビヴァリー・ヒルズの瀟洒な診療所にオフィスを構える著名な精神分析医フレミングは、政略結婚の結果とも言える年上の妻キャロルとの夫婦生活に飽き飽きし、愛人の若い下積み女優ジョーンを巻き込んで、妻を亡きものにしようと画策する。しかし、アカプルコで過ごしたというアリバイ工作も万全と思えた矢先、ドクター・フレミングの前にさえないレインコートの男が現われる。ロサンゼルス市警から来た殺人課の刑事だというその男は、名前をコロンボと言った。フレミングの完全犯罪を見透かすように、容赦なく痛いところを突いてくるコロンボ。犯人と探偵、二人の男の頭脳合戦が火花を散らす!…35年以上にわたって絶大なる人気を誇る傑作TVシリーズ『刑事コロンボ』の性格をくっきりと印象付けた、決定的なファースト・エピソード、ここに装いも新たに登場。
著者等紹介
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1934~。『刑事コロンボ』の生みの親として知られる脚本家、TVプロデューサーのコンビ。同郷のリチャード・レヴィンソンとは中学の頃から親友で、同じ高校に進み、同じペンシルヴァニア大学に進学した。すでに高校時代、選挙戦を茶化したミュージカル喜劇『Election Time』を合作、地元の街で評判の当たりを取ったという。大学生だった20歳の頃には短篇ミステリ『Whistle While You Work(口笛を忘れずに働こう)』が雑誌「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン(EQMM)」に掲載され、作家デビューも果たしている。1968年、二人が書いた戯曲をもとにした『殺人処方箋』がTVムービーとして放映され、ピーター・フォーク扮する刑事コロンボが誕生した。その他にも『エラリー・クイーン・ミステリー』や『ジェシカおばさんの事件簿』などの人気推理TVシリーズがある。87年にレヴィンソンが他界したのち、『新・刑事コロンボ』がスタートした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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セウテス
panam1927
常念山麓
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キノ@三毛猫ホームズ