内容説明
はるか南の地、おごれる神エンキが、「エル・バブの塔」の建設を始めた…。塔にとらわれたアモスの母を救うため、仲間たちはヴォルフ川をさかのぼる。旅で出会うのは奇妙な父親と五つ子、勇敢な女村長、塩の国の“灰色の人”。彼らはいったい何をもたらすのか…?ついに第4の仮面も登場!機知と勇気と友情の大冒険ファンタジー。
著者等紹介
ペロー,ブリアン[ペロー,ブリアン][Perro,Bryan]
1968年6月11日、カナダ、ケベック州シャウィニガンに生まれる。ネイティブ・アメリカンの語り部であったおじいさんのラウール、そしてやはり話し好きだったもうひとりのおじいさん、ジョルジュから語りの才能を受けついだ作者は、ケベックの伝統的な語りにもとづいたお話の会を行う一方、俳優、作家、劇作家など多方面で活躍中。また、シャウィニガン・カレッジでは演劇を教えている
高野優[タカノユウ]
フランス語翻訳家
河村真紀子[カワムラマキコ]
フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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リカステ
4
再読。アモスの母を探す旅。小学生の頃は何気なく読んでいたけれども、このシリーズは本当に深い。交易、鎖国状態の国、肌の色等の外見による差別、奴隷制度、異文化交流による発見など。神々や世界の常識……つまり「大人」が決めたことに対して疑問を持つ「子ども」という構図にも見える。確かに主人公も幼さのあまり道を間違えることもある。しかし、「子ども」故に、その真っ直ぐな純粋さをもって、時に悩み苦しみながらも世界の真実の姿を暴いていけるのだろう。2015/09/02
紅蓮
3
大小様々な神が面なる混沌とした世界で"唯一神"を目論む神エンキ。そんな彼が天にも届く巨大な塔を奴隷など集めさせ建設中。あえて唯一神が理想のエンキが明らかにバベルの塔をモチーフとした塔、エル・バブの塔を造らせるだなんて面白すぎる…2014/06/16
サラサラココ
2
小2、340ページほどあるけれど、このファンタジーもどんどん先が読みたくなるらしい。2020/06/10
こやまるぅ
2
アモス達もいろいろ大変だなーと思いました。まる。 この巻でエル・バブの塔に辿り着けなかったよねww2011/04/07
Theodore
2
エル・バブの塔というサブタイトルでありながら、この巻ではまだ塔にたどり着いてません(笑)。内容は塔の近くの街にたどり着くまでのごたごたに多くを占められています。しかし、今回の旅には女の子たち2人も同行するのでなかなか楽しく読めました。やっぱり長旅には女性の存在こそが欠かせない要素だと思います。個人的にはメドゥーサがロリアの髪を梳いてあげているシーンが好き。2010/01/05