内容説明
不治の病に冒された少女ステラ。残された人生を懸命に生きる彼女は、愛人とともに姿を消した父親を探していた。そんな彼女がひとりの男と出会う。彼の名はリチャード。かつては名声を博したピアニストだったが、愛も希望も失い、今は仕事を探す毎日。ふとした偶然で出会ったふたりの絆はしだいに深まり、やがて本当の愛が生まれた。生気を取り戻したリチャードは再び五線譜にペンを走らせ、苦悩の末に曲を書きあげる。その楽曲の名は『ステラに捧げるコンチェルト』。そして、復活した彼はコンサートでの演奏のチャンスを掴み、ふたりの夢が現実のものになる。…だが、病魔はステラの身体を着実に蝕んでいた。
著者等紹介
清水節［シミズタカシ］
１９６２年、東京・新宿生まれ。エディター／ライター。日大芸術学部映画学科、ＣＭ制作会社、テーマパーク運営会社、編集プロダクションなどを経てフリーランスに。フリーペーパー「Ｄｒａｍａｔｉｃ！」編集長
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