内容説明
19世紀、ヨーロッパ。バチカンの秘密組織から命を受け、モンスターを狩る男がいた。彼の名はヴァン・ヘルシング。屍の山を築く彼をある者は忌み恐れ、またある者は聖者と崇めた。彼が何者であるのか…それは彼自身ですら知らない謎。過去の記憶のない彼はその答えを探し求めて闘いに明け暮れているのだった。その彼に、ある日新たな命が下される。今度の使命は邪悪な力で世界を手中に収めようとするドラキュラ伯爵を倒すこと。武器発明の天才修道僧・カールとともにトランシルバニアに旅立った彼は、代々ドラキュラと闘い続けてきたヴァレリアス家の王女アナと出逢う。ウルフマンに変えられた彼女の兄を助けるため、彼らは最後の死闘へと赴く。次第に明らかになるヴァン・ヘルシングの過去、彼とアナの恋、壮大なる冒険がいま始まる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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21
**吸血鬼**時は19世紀ヨーロッパ。バチカンの秘密組織から命を受け、モンスターを狩る男がいた。彼の名はヴァン・ヘルシング。その彼に、新たな命が下された!ついに霧深きトランシルバニアで、不死者の王と宿命の対決が幕を開ける!?(紹介文・他より)――ドラキュラ伯爵との宿命の戦いを描いた、ブラム・ストーカー著『吸血鬼ドラキュラ 』のリメイク。いやぁ~、恐るべき傑作怪書に仕上がりました!何よりも著者の吸血鬼に対する洞察・視点が研ぎ澄まされてる。 ⇒続き2013/09/30
辺野錠
3
映画を手堅くノベライズしているという感想。ドラキュラ、狼男、フランケンシュタインの怪物、ハイド氏と盛り込み具合が楽しい。ガジェットもハッタリが効いている。ヘルシングの記憶喪失は戻らないが続編で回収していく気だったんだろうか。解説は今読んだらモンスター映画復活を打ち出したダークユニバース頓挫しましたねと思った(悪くない企画だったのに)。この映画も20年以上前かと驚き。2025/06/25
偽バッジョ
3
面白かった。映画の方を見てないので、かえってスッと頭に入りやすかったのかな?それぞれに魅力のあるキャラクター達だったが、一番人間味があったのはフランケンシュタイン。「僕は生きたいんだ!」はグッときた。謎が残ったままでいかにも続編につなげますって終わり方だったけど、続編出てないよね。まあ「ヴァンヘルシング」が「ドラキュラ」以外と戦う姿は想像しにくいのも確かだけど、このままなのも気持ち悪いんで何とか続きを製作して欲しい。2016/03/04
shirokara
3
ヒューが出てるってだけでもこの映画は大好きですが、本になるとヴァン・ヘルシングの心情も理解できてとても良かったですね。あと、映画で掘り下げられなかったフランケンシュタインのことも深く書かれていました、まさかそういう過去があったとは…って感じです。読みやすくてサクサク進みました。また読みたいな!2013/12/16
さけフレーク
3
最初にテレビで見たときは、安っぽいモンスターものだな、と思ったが、小説版で見ると今まで分からなかったことも分かるようになってよかった。2013/06/13