わたしには家がない―ハーバード大に行ったホームレス少女

わたしには家がない―ハーバード大に行ったホームレス少女

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784812417843
  • NDC分類 936
  • Cコード C0097

内容説明

あえてホームレスとなった風変わりな母とともに9歳で家を失い、12歳までに20回もの移動を余儀なくされたローラリー。母を疎ましく、恥ずかしく思いながらも愛し続けた少女は、異父兄弟の死、不登校、逮捕とさまざまな苦しみを経て、名門ハーバード大学に進学することになる。「ニューヨーク・タイムズ」をはじめ全米の新聞、テレビで紹介され、大反響を呼んだホームレス少女による自伝。

目次

わたしが生まれたわけ
シングルマザー
読書のよろこび
ふたりきり
異父兄姉たち
因果応報
ホームレス生活のはじまり
母が恥ずかしい
理想の学校
名前は変えられる〔ほか〕

著者等紹介

サマー,ローラリー[サマー,ローラリー][Summer,Lauralee]
1976年11月5日カリフォルニア生まれ。父親の違う兄弟が4人(現在は3人)、母親の違う兄弟が1人、血のつながりのない兄弟が2人いるという複雑な生い立ち。シングルマザーの母親とふたりでアメリカ中を放浪しながらホームレスとなるが、高校で恩師マック先生と出会い、ハーバード大学に進学した。卒業後はカリフォルニア大学バークレー校教育学部の修士課程に進み、将来小学校で教えながら、貧困家庭の子どもたちの問題に取り組みたいと考えている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

21
著者は母とシェルターや住み込み介護、公的扶助の出る住居などを転々とする生活を送っていたが、高校で生徒の個性を伸ばすコースを担当する教師と出会い、ハーバード大入学を果たす。ところが、人種は多様でも、裕福で安定した生活を送ってきた学生がほとんどの世界で疎外感を味わい、人生の目的がないことに気づく。愛情深いが落ち着いた暮らしができない母との関係にも苦しむ。部活動のレスリングや、友人たちの支え、実父との関係構築を通じて、次第に自分の歩む道を見出していく。一気に読ませるが、聞きたいところが語られないという感じも。2021/11/04

なかや

1
そのときどきの著者の気持ちが丁寧に言葉にされていて、育った文化も環境も違う自分と著者ですが共感出来るところも大いにありました。また、アメリカの高校やハーバード大学、ひいてはシェルターの中にいる人たちがどういう人達なのか、著者の目から描写されるのは新鮮でした。それに、面白い表現も散りばめられていて吸い込まれるように読めました。お気にいりは、車で来ることになっている兄弟を著者が待ちに待ってずっと窓から駐車場を見つめている時に母が言った一言「見つめる鍋は煮えないのよ」です。当意即妙だと思いました。2012/05/18

あむ

0
愛だけでもお金だけでも子供は育たない。自分で考えること、想像すること、夢を見ること。それを教えるのも親の役目。2015/10/21

るる

0
ホームレスがハーバード大学に入学したと衝撃的なタイトルがついているが、本質はそこじゃなくて、家族のこととか自分が大事にした世界のこととか、そういったことだった。自叙伝だけど表現が豊かで、物語を読んでいるような気分だった。2015/10/01

桐一葉

0
久し振りに再読。2004年の初版て結構前やなー。 ローラリー•サマー!なんて素敵な名前。読みやすい。頭がいい人は文章書くのも上手なんやなーと。お父さんと交流をもつようになってから急に変わっていかはったように感じた。寛容で頼りがいのあるお父さん。自分に自信を持てるようにならはったように読んでて感じた。2014/06/16

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