内容説明
女子大生のソウンは、ある日古い無線機をひょんなことから手に入れます。壊れているようで電源を入れても動かない無線機でしたが、何故か皆既月食の晩にインと名乗る男の声が聞こえてきます。不思議に思いながらも話しているうちに、同じ大学に通っていることが分かり、会う約束をするソウン。しかし、約束の時間になっても彼は現れませんでした。その日の晩、再び彼と話し、“何故来なかったのか?”と聞くと、“あなたこそ来なかった”と彼のほうも待ちぼうけを食わされたと言うではありませんか。実は、ソウンは“過去”、インは“現在”と、違う時代に生きていたのです。お互い姿こそ見えませんが、無線で交信を重ねて、自分たちの学生生活のことや過去と現在について語るうちに、二人は不思議な絆で結ばれていきます。そして二人の間にはある運命的なつながりがあることがわかる…。
著者等紹介
徐正根[ソジョングン]
1960年生まれ。山梨県立女子短期大学国際教養科助教授。2004年、『実尾島』(角川文庫)の監修と解説を担当。2003年7月、韓国忠州MBC放送のドキュメンタリー『湖水』の取材・撮影を日本でコーディネート
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



