内容説明
家族のため人買いルイニに買われミラノで煙突掃除夫となったロミオ。想像以上に厳しい生活に耐えられるのは、親友アルフレドとの誓いと煙突の先の青空があるから―。やがて、不良グループ「狼団」から煙突掃除の少年達を守るため「黒い兄弟」が結成された。少年同士の熱き友情は『世界名作劇場』の伝説となった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
5
主題歌があまりに有名でそちらばかりが耳に聞こえていた。しかし原作アニメを知らなかった。で、アニメではないがそれを元にした小説が見つかったので購入。感想としては、人間を生きるというゲームの上では誠実な人間であった方が、たとえ裏切られるような過程を辿ろうと、後顧的に救済があるのかもしれないというもの。親友はいいものだ。ロミオとアルフレドを見せられると尚更に。が、弊害もある。こんな理想的な関係が親友と呼べる必要条件となると、ぼくが生きる現実にそんな人間が皆目見つからないことになるではないか。名作の弊害である。2015/06/05
アウル
4
世界名作劇場シリーズで一番好きな作品。読んでいたらすごく懐かしかったな。大まかには内容覚えていたけどこんなに展開早かったかなとも思った。もう一度アニメ最初から見たくなる。2013/07/18
あらっち
2
世界名作劇場シリーズで昔アニメで見ました。懐かしくて、切なくて。ロミオのひたむきさに私も頑張ろうという勇気をもらえます。心温まる作品です。2009/08/14
Tsumugi Sekine
1
夫の実家から出てきて読んでみた。 アニメが大好きだった身としてはとても懐かしい。 アニメがそのまま思い出せそうだった。 ただ、原作の黒い兄弟に比べると、表現も薄っぺらで、読みごたえはない。 子供が読むならこれで良いのかな。 厳しい環境にあっても、心さえ失わなければ人は人らしく生きられる。 アルフレドやロミオはどんな媒体になってもそれを教えてくれる。2017/03/30
ころまる
1
読むのを止められないくらい早く読んでしまいました。世界名作劇場の中でも一番好きな作品です。2005/05/27