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竹書房文庫
ジェニファー・ガバメント

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  • サイズ 文庫判/ページ数 495p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812414514
  • NDC分類 933
  • Cコード C0174

内容説明

全ての市民が企業に登録され、企業に生活が保証される社会。市場で最も力を持つ企業が、国家においても最大の権力を持つという構図。この世界で政府に出来るのは、盗みや暴力を取り締まることのみ。政府と企業の力関係は、いまや完全に逆転していた…。そんな中、ジョン・ナイキは、国家におけるナイキの力をさらに強大なものにしようと、世間の注目を集めたスニーカーを大量に売りさばくために、市民の命まで奪うという最悪の暴挙に出た。そして、その狂気じみたマーケティングを阻止するために、一人の政府捜査官・ジェニファーが挑んだ!マクドナルド、ミツイ、ペプシなど、世界の巨大企業と国家を狂気の渦に巻き込んだ史上最悪の事態を、ジェニファーは止めることが出来るのか!?来るべき世界をリアルに描いた、衝撃の問題作。

著者等紹介

バリー,マックス[バリー,マックス][Barry,Max]
1973年3月18日生まれ。現在、メルボルンで作家活動に専念

泊山梁[トマリヤマリョウ]
英語圏のアクション・冒険小説の翻訳に従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ai

5
資本主義、自由主義が行き着くとこまでいってしまい、政府や国家の威厳や権限がほとんど地に堕ちてしまった世界のお祭り騒ぎ。ナイキのキャンペーンのためにお客を殺したり、ライバル社商品を客に目の前で破壊させたり、いちいちブラック。でも、狂騒的な笑いが一気通貫していて、読後はなぜか爽快。2019/02/04

ヴィオラ

4
まず、その世界観。犯罪者を捕まえるのにも、遺族が身銭をきって資金を提供するしかない、とか、資本主義をつきつめたような世界が面白い。いわゆるディストピアものなんだけど、程度の差こそあれ、現代と比べてもそんなに違和感が無いんだよなぁ…(´ヘ`;)逆に、キャラクター造形は結構ベタで今ひとつかな?安心感があるっちゃあるんだけど…。それにしても、ナイキ的にこの内容はOKなのか?JUST DO IT(^□^)2013/05/26

けいちゃっぷ

4
怪作とまでは言いませんが、まあ快作ではあるかな。 もしもアメリカやそれに属する国が二つの広告会社に支配されていたら。 ほとんどの企業はおろか組織や団体もどちらかに属し覇権を争っている。 タイトルは「政府」でFBIのようなものに所属しているジェニファーさん。 こんな狂った世界でとんでもないことを計画した男がいた。 それに巻き込まれた3人の男と2人の女。 ドタバタ調でところどころ首をひねる部分もありますが、意外としっかりした警察小説になっていた。 そうは言ってもツッコミどころは満載です。 495ページ2012/10/16

Schunag

0
再読。2013/03/29

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