内容説明
事実は小説より奇なり…とはよくいうが、げに現実より恐ろしいものはないのかもしれぬ。予想をあっさりと裏切られる心もとなさと衝撃。ここに集まった36篇にはそうした凄みと愉悦にも似た何かがある。まさに恐怖とは麻薬。91年に産声をあげ、20世紀の終焉とともに眠りについた伝説の実話怪談シリーズ“「超」怖い話”。オール新作にてここに復活。
目次
腐り縁
電話
着信
グランドスラム
変なこと
占有
黒い筋
ワンルーム
停電
離れ〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年神奈川県生まれ。映画・ビデオの批評・制作から、CFの企画、インタビュー、ルポ、自動販売機の営業、コンビニの店長と、様々な職歴を重ね、現在は生理的に嫌な話を書かせたら日本で三指に入る小説家にして、日本でいちばん陽気な怪談コレクター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
30
着信が怖かった。そんなのあるんだ・・・2017/02/18
carl
28
この感じの怖い話を連続3冊読んだら、次は自分の周りで何かあってもおかしくない様な気になって来た。こんな気持ちにさせられた事が怖かった。2017/01/22
hannahhannah
18
2002年に勁文社が倒産。永遠の眠りについたかのように見えた超怖い話シリーズが竹書房にて復活。平山夢明が本名で編著者を務める。最初の「腐り縁」から犯罪者が出て来て何かエグい。「タラコ」もグロテスクでサイコ混じりのオカルトホラー。「なんでも屋」は腐乱死体の描写とその後に起きる怪異が強烈。「ボッタクリ」はぼったくり店が出てくる。正直、幽霊よりぼったくり店の方がエグいわ。実際に起きた事件で、客を暴行して殺した店長がいた。「厭な店」はオカルト的にヤバいコンヴィニがあったと思ったらオーナー夫婦もヤバかったという話。2017/05/01
かとめくん
17
①実話怪談に浸っていると、周りで起こっているあらゆることがおかしいことのように感じる自分の単純さにあきれる。 ②実話怪談をこれだけ面白く語るには相当骨太なユーモアが必要だと思った。怖いのにちょっとおかしみがあったりして。 ③なにか行き詰っちゃったら怪談を読むのもストレス発散になるな~。 2017/02/13
イチイ
16
「実話」系怪談集。怖いにもいろいろあるが、生理的嫌悪感を催すグロテスクなものや暴力的なものが多く、好みは分かれるところだろう。しかしそれよりも実話を謳っているのに、非常に嘘くさい書き方をしているところが問題だ。ことさら取材で聞いた語りそのままであることを強調する括弧書き。因果関係があまりにはっきりした呪い。さすがにここまで明白な形で起こると怪談とは言いがたい。「グロい話」「キモい話」か、「やっちゃいけない危険な話」というならわかるが、「怪談」ではないのでは。2020/07/26
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