内容説明
クリスマス直前のニューヨーク。人気百貨店、ブルーミングデールズで黒のカシミア手袋に同時に手を伸ばした男女がいた。ジョナサンとサラ。なんとなく惹かれあうものを感じたふたりは、“幸せな偶然”という名のカフェ、セレンディピティ3でパフェを食べる。恋の始まりを予感するジョナサンとサラだが、互いに恋人がいることを知ったふたりは運を天に任せてしまう。5ドル紙幣に男の連絡先を書いてキャンディを買い、女は持っていた本に自分の連絡先を記し、古本屋に売ったのだ。「もしこの出逢いが運命なら、きっとまた出逢えるはず」と。数年後、それぞれの結婚を間近にして、ふたりは気づく。あの偶然の出逢いを忘れることはできないと…。男は古本を、女は5ドル紙幣を探し、旅に出る。偶然を運命に変える最後のチャンスに賭けて…。