内容説明
少年は死者を見ることができる…全米で最古の街並みを残す古都、フィラデルフィア。気鋭の小児精神科医マルコム・クロウは、卓越した技量と自信によって多くの子供の心を癒してきた。１人を救うことが出来ずに死なせてしまうまでは…。その“事故”があってからというもの彼はすっかり自信を失い、最愛の妻との会話もなくなり、もはやかつての自分ではなくなっていた。…そんな時彼はひとりの少年と出逢う。コール・シアー、８才。母親と２人暮らしの少年は、常に何かに怯え、深く心を閉ざしていた。彼はなんとか少年の心を開こうと必死の努力を重ねる。そして、自分の弱さをさらけ出して少年に向き合ったとき、少年は“孤独”の内に秘めた、ある秘密を打ち明ける―「ぼくには死んだ人が見えるんだ…」当代随一のヒットメーカー、ブルース・ウィリスと、早くもオスカーの呼び声が高い天才子役、ハーレイ少年が、最高のスタッフと組んで魅せる、感動と戦慄の新感覚スリラー！！世界初の完全ノベライゼーション、登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
41
映画のノベライズ。映画は鑑賞済ですが、久しぶりに思い出し、小説版を手に取ってみました。▼一人の患者を救えなかったことを悔やむ小児精神科医のマルコムと、死者を認識する能力に一人悩む少年コールの物語。マルコムとコールの交流によるお互いの救済というテーマを軸に、物語全体が壮大な”叙述ミステリー”になっているという凝った構成。終盤、コールが自らの能力を受け入れ母親に真相を話す場面には思わず涙。▼22の章立てになっており読みやすく、一気に読了しました。映画版も良かったですが、小説版も劣らず良かったです。2022/11/13
ヴェルナーの日記
28
映画『シックス・センス』を観て本作を読んだ。映画は、派手なアクションで売っていたブルース・ウィリスが、１８０度転換し知性あふれる児童心理学者（マルコム・クロウ役）として登場。少年ハーレイ・ジョエル・オスメント（コール・シアー役）の"I see dead people……anytime"（死んだ人間が見えるんだ……しょっちゅう）という台詞は、あまりにも有名。結末の意外性もあいまって、ホラーにミステリーの要素を織り込んだ作品に仕上がっている。その映画に比べ、本作では登場人物の魅力が活かしきれていないのが残念。2014/10/10
四弦桜
23
映画は何度も観たが、小説は初めて。 小児精神科医マルコムが、一人を救えなくて死なせてしまってから2年後、秘密を持った少年コールと出会う。「僕には死んだ人が見えるんだ…。」 かなり忠実にノベライズされていて、はっきり映像が頭に浮かんでくる。時折映像にはなかった描写も含まれていて、それもまた面白かった。 ホラーを観て、読んで、泣いたのは初めてだと思う。そして終盤のどんでん返し。 1999年ロードショーという事で、約22年前に初めてどんでん返しを体験したんだなぁ… ほんとに大好きな物語です。2021/11/14
しーふぉ
16
ネタバレ厳禁のストーリーなので詳しくは書きません。映画のノベライズを翻訳した感じは苦手なタイプでした。2021/06/05
roomy
16
映画を先に観てしまっていたのだけどこれはこれで楽しめた。最後にはあっと驚くがなんとも悲しい気持ちに。2012/06/03
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