内容説明
本講座は、私たち一人ひとりの生き方を、地球的な視野をもって問いなおしていこうとするものです。今日みられる環境問題は、人類が育んできた文化が自然のリズムから遊離してしまったところに起因しているのではないでしょうか。本講座では、こうした視点にたって、私たちの生命と暮らしをめぐる環境をあらためてみつめていきたいと思います。揺れ動くつながり、生まれゆく絆。
目次
第1部 再生される近所づきあい(移住一世の「故郷」づきあいの風景;踊り繋がる人びと―ハワイにおけるオキナワン・エイサーの舞台から;「民族性」と「在地性」―ジャワの鄭和祭にみる交錯)
第2部 移動する近隣関係の背景は(離れれば心は寛容に―離合集散に生きる遊牧社会;隣人と間借り人―農村の住民であるあり方)
第3部 つながりの諸相(老人たちが再生させた橋修理―中国の少数民族トン族の民間公益活動における近所づきあい;神と人の関係、人と人の関係―北ベトナム村落におけるハウボンの役割をめぐって;故郷を紡ぎだす同郷団体―七浦小学校同窓会を事例として ほか)