内容説明
この手によみがえる土の感触。本講座は、私たち一人ひとりの生き方を、地球的な視野をもって問いなおしていこうとするものです。
目次
序 自然を生かす農業
第1部 環境への適応(伝統農業の背後にあるもの―中央アンデス高地の例から;七千年の早地農耕―黄土地帯の自然と農法;洪水とともに生きる―ベンガル・デルタの氾濫原に暮らす人びと)
第2部 自然とともに生きる(アフリカ・サバンナ地帯の在来農法にまなぶ―生態的農業像の確立をめざして;天水田の稲作リズム―東北タイの村落調査から;屋敷林に暮らす―ジャワ島の農家と樹木作物のかかわり)
第3部 環境を創る(農業生態系のエネルギー流の過去・現在・未来―太陽エネルギーそしてもうひとつのエネルギー;コスモスとしての日本農法―「カ=ミ」への回路をひらく;百姓仕事が、自然をつくる、自然を認識する―「農」からの新しいまなざし、「農」への新しいまなざし)
総合討論 「在地」の地平から農業・農学を展望する