法・人格・正義

法・人格・正義

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  • サイズ A5判/ページ数 303,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784812296066
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C3031

内容説明

著者は、師ラートブルフが20世紀前半のドイツ法哲学の動向を象徴的に体現したのと同じ意味で、20世紀後半のその進むべき方向を一身に担った「生ける指標」とみなされうる現代の代表的な法哲学者である。本書は、著者の中期以降の法哲学論文から、その基本的考えを如実に伝えていると思われる論文を選び出し、年代順に編集し邦訳したものである。

目次

1 解釈学の光に照らされた法の歴史性
2 同一性と差異性の緊張の場の中での法―本当の意味がくみとられていないテーマについての瞑想
3 法〔正〕というもの自体(イプサ・レス・ユスタ)―解釈学的法存在論のための思想
4 自然法と法実証主義を突き抜けて法学的解釈学へ
5 法学的解釈学の存在論的基礎づけのための思想
6 法学的な関係論理学と関係存在論のための予備的考察―人格的法理論の基礎づけ
7 正義の手続き理論
8 良心と法的効力の問題
9 戦後初期における自然法のルネサンス―およびそこから生まれてきたもの
10 ポスト現代の法哲学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
「本来の法哲学は正しい法への問い…正義への問いに向けられている…アクィナスは法を「正義の行為」と呼んでいる。しかしこの事情は、意味的なものへと方向づけられた理解科学には、主観ー客観ー図式は原則的にいかなる妥当性も有しないという、シュライエルマッヘル以来の解釈学においてはじめて正しく自覚された…ある意味を理解しようと欲する者は、まったく必然的に彼の「先行理解」およびそれと同時にとりわけ彼の自己理解も、理解過程の中に持ち込んでいる。このような理解は対象的ではない。それはむしろつねに同時に主観的ー客観的である」2018/05/23

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