内容説明
著者は、師ラートブルフが20世紀前半のドイツ法哲学の動向を象徴的に体現したのと同じ意味で、20世紀後半のその進むべき方向を一身に担った「生ける指標」とみなされうる現代の代表的な法哲学者である。本書は、著者の中期以降の法哲学論文から、その基本的考えを如実に伝えていると思われる論文を選び出し、年代順に編集し邦訳したものである。
目次
1 解釈学の光に照らされた法の歴史性
2 同一性と差異性の緊張の場の中での法―本当の意味がくみとられていないテーマについての瞑想
3 法〔正〕というもの自体(イプサ・レス・ユスタ)―解釈学的法存在論のための思想
4 自然法と法実証主義を突き抜けて法学的解釈学へ
5 法学的解釈学の存在論的基礎づけのための思想
6 法学的な関係論理学と関係存在論のための予備的考察―人格的法理論の基礎づけ
7 正義の手続き理論
8 良心と法的効力の問題
9 戦後初期における自然法のルネサンス―およびそこから生まれてきたもの
10 ポスト現代の法哲学
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