目次
第1部 現代の出発点としての「近代」(J.ロックにおける宗教と政治;フランシス・ハチスンの道徳哲学の特質―good manのための社会形成;スコットランド「経済改良」思想にみる制度・市場の問題;シスモンディにおける市場問題と「制度」について;マルクスの「アソシアシオン」論)
第2部 「近代」の変容=現代へむかって(マルクスの市場社会認識;ドイツ修正主義論争と市場問題;マーシャルにおける「市場」について―『経済学原理』と『産業と交易』;イギリス新自由主義とJ.A.ホブスンの市場・制度認識―組織(独占)と不均衡の社会経済学
ミッチェルはヴェブレンの後継者か―資本主義「制度の変化」の分析を中心に
アメリカの社会保障とJ.R.コモンズ)
第3部 現代的諸課題へのアプローチ(福祉サービスにおける市場と制度の問題;教育と市場経済;マルクス主義フェミニズムにおける家事労働把握―上野千鶴子『家父長制と資本制』入門;80年代ドイツ社会国家における「労働」と「生活」の境界変容―ウルリッヒ・ベックにおける個人化テーゼと制度理解;産業テクノロジー、調整システム、そして現代経済危機―ピオーリ&セーブルのFlexible Specialization Approachをめぐって)