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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
62
ネーゲルは「14歳位になると、人間は哲学的な考察を行うようになるものだ」と述べている。大人になるとはぐらかすような疑問こそ考える意味があるものが多いが難しい。2020/05/19
harass
52
150ページもない薄さ。米国哲学者の書いた哲学入門書。哲学をすること、先人の哲学者の考えたことをなぞるのではなく、自分で物事を考えることを語る。独我論や認識論など。突飛な論理もなく常識的な視点で論じていくのもあり、わかりやすいのだが個人的にはあまり面白くなかった。だがまともに哲学することはそういうことなのだろう。奇妙な考え概念を知りたいということのために、哲学書を読んでいる自分ということを再認識できた。2025/02/13
かんやん
30
若い人のために、専門用語をあまり使わずに①私の心を超えた世界を知り得るか②他者の心を知り得るか③心と脳の関係はどのようなものか④いかにして言語は可能になるのか⑤自由意志はあるのか⑥道徳の基礎は何か⑦どのような不平等は正しくないのか⑧死とはどのようなものか⑨人生には意味があるのか、以上九つの問題について論じる。どれも答えは出ないような問いなので、哲学者の飯の種は尽きない訳だ。一先ずは哲学の持つ面白さと胡散臭さが詰まっていると言える。考えることを面倒臭がるようになると、やっぱり脳が衰えてくるんだろうな……2021/03/03
venturingbeyond
28
古今の哲学者も、様々なテクニカルタームも登場せず、平易な日常的語彙を用いて、哲学が何をどのように問題にしているかを明晰に示す入口の一冊。現代のビッグネームの一人であるT.ネーゲルが、原題の“What Does It All Mean?”の通り、熟達の手際で、他我・心身問題・言語・意味・自由意志・正義・死など、哲学史上のメインテーマの射程を示し、読者を哲学的な問と思考に導く。お薦めの一冊。2023/12/06
とある内科医
22
図書館閉架本。 ネオ高等遊民さんという哲学YouTuberの紹介で。世界の当たり前は当たり前ではない、という議論が続く。哲学書としては易しく書かれた方だと思うが、途中議論に疲れてしまった…。 唐突に「マジ」と訳されているところがあり、手が止まった。2021/11/06