内容説明
自然体験はなぜ必要なのだろう?何を学ぶのだろう?哲学、宗教学、教育学などの多分野から理解を深め、これまでの研究の分析と現場での事例から、新たな視点〈驚き=ワンダー〉を提供する。自然体験を通じて、環境やサステナビリティを学ぶ心身をつくる第一歩を踏み出そう。
目次
1部 なぜ自然体験が必要なのか―体験が育む感性とウェルビーイング(環境教育のファーストステップ―自然体験とリスクに対応する身体;センス・オブ・ワンダー―自然との出会いと知の始まり;アジアの智慧・仏教に学ぶサステナビリティ―SDGs・環境思想からの探究;『アウトドア・スタディーズ』が拓く視点―多様性と幸福、持続可能性)
2部 どのような自然体験を試みるのか―〈知の全体性〉へいざなう体験のために(自然体験学習から何を学ぶのか―体験した感動の先にあるもの;野外教育実践から何を学ぶのか―体験をめぐる理論と実践の往還と課題:大学集中授業「キャンプ」に着目して;バーチャル・リアリティと自然体験―二つの体験を架橋する)
3部 自然体験はどう展開されてきたか―教育制度の枠組みの中で(学校教育における環境教育の推進と展開―リアルタイムで世界と連動するために;青少年の成長を支える自然体験―これからの体験活動を構想していくために;本物にふれる学び―農業高校での森林・林業教育をもとに)
著者等紹介
関礼子[セキレイコ]
立教大学社会学部教授。専門は、環境社会学・地域環境論
井上真理子[イノウエマリコ]
国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所多摩森林科学園グループ長。専門は、森林科学、森林教育、農業教育、野外教育、環境教育
太田和彦[オオタカズヒコ]
南山大学総合政策学部准教授、総合地球環境学研究所客員准教授。専門は、環境倫理学、食農倫理学、シリアスゲーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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