内容説明
西田幾多郎の哲学をめぐる解釈は、哲学研究者のみならず宗教者も含めた多くの論者によって繰り広げられてきた。この論争から西田哲学のアクチュアリティーを浮き彫りにするとともに、京都学派における大きな問題である西田哲学と田辺哲学の異同についても考察する。
目次
序章 「日本哲学史研究」が始まる前
第一章 「逆限定」から「逆対応」へ―西田幾多郎と務台理作
第二章 逆対応から不可分・不可同・不可逆へ―滝沢・八木論争の始まり
第三章 キリスト教と仏教の対話―八木・滝沢および久松真一
第四章 再び「逆対応」へ―秋月龍〓と阿部正雄の参入
第五章 逆対応から語る哲学と宗教―西谷啓治と上田閑照の参入、ふたたび京都学派へ
第六章 場所的論理に基づくキリスト教神学をめぐって―小野寺功と上田閑照
終章 宗教者たちは何を問題にしたのか―京都学派の今後の課題
著者等紹介
菅原潤[スガワラジュン]
1988年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、日本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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