内容説明
自然と人為、そして外界と交差する社会の熱量が生み出した環境、公共、文化。大学の諸科学から大阪をガイドする。
目次
第1部 自然と人為―環境とは何か(泉北丘陵の自然―外来植物と人のくらし;大和川の鳥類、哺乳類、両生爬虫類;大阪産(もん)魚介類の調理文化と魚食普及 ほか)
第2部 社会・文化と行政―公共性とは何か(大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)―私立公共図書館という存在
見せる/魅せる仕掛け、博覧会とミュージアム
萩原広道『源氏物語評釈』と近世大坂の出版 ほか)
第3部 イメージと多様性―「大阪」とは何か(大阪方言の地域的多様性とその背景;人形浄瑠璃・文楽と大阪;生駒の神々と近代の大阪 ほか)
著者等紹介
住友陽文[スミトモアキフミ]
大阪公立大学現代システム科学域・教授/歴史学・日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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乱読家 護る会支持!
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本書で取り上げられているテーマは「泉北丘陵の外来植物」「大和川の鳥類、爬虫類、両生類」「大阪産魚介類の調理文化」「難波の葦」「難波八百八橋の変遷」「熊取町にある京大原子炉」「大阪産業労働資料館」「博物館、美術館の魅せる仕掛け」「大阪の出版物」「大阪の学芸史」「大阪の教育機関」「モノづくりの街、東大阪の進化」「新大阪とディープサウス」「大阪の公営住宅」「大阪の方言の多様性」「文楽と大阪」「生駒の神々と大阪」「坂田三吉」など、、、 2022/08/16
沖縄電鉄社長
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大学院時代に住んでいた大阪の様々な事柄を、研究者としての視点から語る一冊。大阪の外に暮らす人のみならず、中に暮らしている人が抱きがちな大阪のイメージに再考を促す論考も(とりわけ最後の阪田三吉像)。2022/07/15