内容説明
中近世ヨーロッパ史研究の革新的論集。第1部では水平的なネットワークやコミュニケーションを、第2部では垂直的・抽象的・統合的な権力の諸相を論じる。そして、第3部では境界領域・文化接触によって生じるアイデンティティの創出や変化、多様性や重層性について考察する。
目次
第1部 地域のネットワークとコミュニケーション(中世後期ドイツの政治的コミュニケーションと秩序―権力表象と同盟・ネットワーク;スティーヴン王期のチェスター伯と北部ウェールズ―境界をまたぐネットワーク形成;中世盛期スコットランドにおける教皇特任裁判官による紛争解決―人的交流の観点から ほか)
第2部 統治のダイナミクスと政治文化(異端者の情報にアクセスする―中世南フランスにおける異端審問記録の作成・保管・利用;救霊から共通善へ―カペー朝後期の地方監察;聖人に囲まれた国王―ルクセンブルク朝カレル四世と聖十字架礼拝堂の聖人画群 ほか)
第3部 アイデンティティの形成と多様性(「見えなくなっている」人々を求めて―七~八世紀ビザンツ帝国の有力者;最果ての島の貴族―一三世紀アイスランドにおける階層分化;「ギリシア人たちの嘆願」から見る「モレア人」の形成―一三世紀ラテン・ギリシアの社会構造 ほか)
著者等紹介
〓田京比子[タカダケイコ]
1965年生まれ。神戸大学人文学研究科教授
田中俊之[タナカトシユキ]
1965年生まれ。金沢大学歴史言語文化学系教授
轟木広太郎[トドロキコウタロウ]
1966年生まれ。ノートルダム清心女子大学文学部現代社会学科准教授
中村敦子[ナカムラアツコ]
1969年生まれ。愛知学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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